久しぶりに恋愛談です。

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今回はわりとヘビーな感じになっちまいました。。笑
覚悟してお読み下さい。
(↑なにがだい)

では前回以降のお話をお話します。

家族から逃げるように一人暮らしへ

大学は東京の某国立大学に進みました。

家から通える位置にありましたが、
私は一人暮らしをしました。

家族から離れたかったのです。

母は好きでしたが、
彼女は基本的に仕事人間で家にいないので、
ほとんど兄とふたりでした。

壊れてしまい、世の中を呪い、ネガティブオーラを
出し続けている兄と一緒にいることが私にとって苦痛でした。

一人暮らしは私の性に合っていたようで、
ひとりになり、私はとても心が穏やかになりました。

家に帰ってきてひとり。

寂しい気持ちは確かにありました。

でもそれは、
女性に埋めてもらいたい、そう考えていました。

本気で彼女が欲しい、そう考えていたのです。

家族のようなクラス…
失った物を得たかに思えた瞬間…

大学は専攻が少人数だったため
さながらクラスのようなものがありました。

20人ぐらいの人数で授業も1、2年の間は
一緒のものも多かったため、
さながら家族のような
アットホームな雰囲気でした。

先生たちもひとりひとり名前を覚えてくれて
時々は学校終わりに
夕食をご馳走してくれたりしてくれました。

その専攻の20人ぐらいで大学のイベントの
模擬店、スポーツ大会、小旅行
などを体験しました。

大学にそんな中高時代のような行事が
あるなど、驚きかもしれません。

私の大学は比較的少人数で
変わっていたのかもしれませんが、
確かにありました。

1年生は基本的に模擬店を文化祭で
出すことになっていました。

そして2年生。

私たちは専攻で劇をすることになっていました。

レジを打ちながらセリフの暗唱をしました。

外国語の専攻でした。

外国語の劇でした。

私は何故か一番セリフの多い役を割り当てられ、
とても大変でした。

朝から晩までセリフを暗唱しました。

スーパーでバイトをしていたのですが、
レジの横にメモを置いて、
ブツブツと台詞を言って練習しながら
働いていました。

はたから見たらキモイと思われたかもしれません。

しかし私は必死でした。

なぜここまで一生懸命だったのか?

ここまで読んでくれた察しの良い貴方なら
もうお気づきでしょう。

当時夢中になっていた女の子と
劇を成功させたい、と思っていたからです。

下心満載で語学練習
冷やかされながらも楽しい日々

当時夢中になっていた彼女は
黒髪ストレートが似合う長身モデルのような女の子で
大学内でも評判の美人でした。

私はもちろん冴えない一学生でしたが
同じ専攻ということもあり、
徐々に打ち解けていっていました。

また入学後すぐに、専攻の男子たちで
オールの飲み会をやった時、
お約束の恋バナ、女性話が始まり、
メンクイで有名だった私は
さっさとお目当ての子が専攻の男子にバレてしまった、
という過去がありました。

しかしそれで彼らが冷やかしながらも
話すチャンスを作ってくれたり、
要所要所で協力してくれ、
そのお陰で奥手な自分も
大学のマドンナな彼女と話せるようになりました。

本当に雰囲気の良い、アットホームな
家族のような暖かい専攻で、
今でも本当に彼らには感謝しています。

劇の練習はつつがなく進みました。

彼女もキャストひとりで、
私と絡む場面が多い役でした。

ロイヤルホストで放課後デート

したがって私と
一緒に練習をする必然性があり、

そのおかげで放課後残って練習したり、
学校近くのロイヤルホストに2人で
行ってご飯食べながら練習したりしました。

「おお、ファミレスに誘うなんて和田も
 勇気があるじゃないか!」

ここまで読んでこられて
私の臆病者っぷりにイライラしている
貴方はもしかしたらそう思うかもしれません。

しかしファミレスで一緒に練習できるように
仕組んでくれたのは他の専攻の友人のお陰でした。

これがデートと言って良いのなら
私にとって人生初のデートでした。

憧れの彼女と一緒にファミレスで
ご飯デートできるなんて夢のようでした。

友人たちに後に大量のお酒を
奢ったことは言うまでもありません。

とにかく友人たちには助けられていました。

したがって彼らには全て話していました。

私と彼女が交わしたメールなども
(当時はLINEやSNSはまだありませんでした)
彼らに全て見せていました。

恋愛アドバイザーのイケメン親友

特に当時一番仲が良かった親友で
芸能人のような顔をしたイケメンの友人がいたのですが

彼は風貌に違わず恋愛経験が豊富で
的確なアドバイスをいつもくれました。
ここでは彼のイニシャルをとってKと呼びます。

また、こんなこともありました。

一度オールでKの家で2人で飲んでいた時
彼女からメールが来た時があります。

私は時々Kのアドバイスを受けながら
メールを返していきました。

その時はなんとメールのラリーが
朝まで続いたのです。

全部で30通くらいの量でした。

美男美女カップルからのインスパイア

今までそんなに続けたことがなかったので
本当に私は彼のアドバイスのお陰だと思いました。

Kには年上の巨乳の超キレイな彼女がいて
とても幸せそうにしていたのを覚えています。

私も何度か彼らが一緒にいるところを
見たことがあるのですが、

本当に仲良さそうにベタベタとしていて
とにかく距離が近かったり、
目だけで会話をしていたり、
本当に2人だけの雰囲気を作っていました。

そういった恋人たちの仲睦まじい様子を
見せつけられる度に、
私は本当に恋人が欲しい、

自分のことを本当に理解して
分かってくれて、味方になってくれる、
そんな可愛い彼女が欲しい、
と切実に思っていました。

大学の専攻内はカップルも多く、
幸せそうなペアをよく見ていたため、
孤独でひとり寂しくしていた私が
そういった気持になってしまったのも
不思議ではないと感じています。

周りの影響を受け、

「オレにも彼女が作れるのではないか?」

そう、思ってしまっても分かる話しだと思います。

それでその専攻のアイドルに夢中になった私は、

日々、その子とデートしたり、手を繋いだり、
キスをしたり、ハグをしたり、抱擁したり、
スキンシップをしたり、2人で一緒に寝たり、

そういった妄想をして悶ていました。

一人暮らしでしたので家には誰もいません。
時々は寂しくなります。
掃除や洗濯、料理はめんどくさいです。

ふと、彼女と同棲できたら…
そんな風に想像が飛躍していきました。

彼女がごはんを作ってくれて
一緒にテレビを見ながら食べて、
その後お風呂に入った彼女を待つ間
ビールでも飲みながらゆっくりとし、
そして風呂上がりの彼女を抱き寄せて
ベッドへと押し倒す…
そんな都合の良い妄想をして
ひとり興奮をしていました。

滑稽だとお笑いになるでしょう。
まともに女友達もできたことのないヤロウが
何言ってやがると思われるでしょう。

しかし小学校、中学校、高校、
友達もいない孤独な人生を歩んできていた
私にとってそれだけその時の状況は幸せだったのです。

夢のようだったのです。

また私と彼女の関係も徐々に近づいていきました。
一度Kと私と三人で劇の練習と称して
遊びに行きました。

休日でした。
一度大学に行って劇の道具をとり、大学の近くの公園で
練習をし、夕食を食べて、カラオケをして帰りました。

彼女がセリフをミスった時
私がちょっとからかった時に
照れて、もう和田くんのいじわる…
と言って軽く肘で小突いてきた時、

ああ、
自分は彼女のこんな表情を見るために生きているんだ、
と感じました。

その日の帰り、Kと2人歩いていた時、彼が言いました。

「本当はダブルデートにしたかったんだけどな」

彼はそう言って寂しそうにしていました。
巨乳の年上の彼女とは別れてしまったそうでした。

光太は頑張れよ、そう言って背中を叩いてくれた
彼が今でも忘れられません。

アットホームな仲間たち、イケメン親友K、
頼りになる先生、先輩たち、
そして照れると赤くなる長身モデルの美少女…

幸せでした。妄想でも良かった。
その時が、長く続いて欲しいと願いました。

そして、大学の文化祭の日。
____全てが、終わりました。

崩壊の序曲

劇は成功しました。
見に来てくれたお客さんも
喜んでくれていました。

実は彼女が焦って台詞が出てこなくなってしまった
場面が合ったのですが、
次喋る私が上手くアドリブを効かせて対処した場面もありました。

場面が代わり、幕の後ろに引き上げた後、
彼女は真っ赤になって

「和田くん、助けてくれてありがと…」

と言ってくれました。

私は彼女の助けができた自分を誇らしく思いましたし、
照れて耳まで赤くなっている彼女が
本当にかわいいと思いました。

しかしKはどこか浮かない顔を終始浮かべていました。
演技にもあまり精細がなく、
普段は私によく絡んできたのですが
その日はどこか私を避けているようで気になりました。

追憶の一夜

劇が無事終了し、
打ち上げはその日の夜行われました。

関わった専攻のみんなと先生方が
いらっしゃって25人くらいで行われまhした。

みんな緊張感から開放されて
お酒飲みまくりの大騒ぎでした。

私も大量に飲みましたし、飲まされました。

やがて誰かともなく
劇の話になっていきました。

「和田は本当に頑張ってたよな」
「内気なヤツだとばかり思っていたよ」

みんなや先生方も普段あまり前に出てこない
私の活躍を褒め称えてくれました。

「コータは下心からだもんなぁ」

しかしそんな発言が飛び出しました。
その発言をきっかけにみんな酔っ払っていたのか
段々と内容が危うい方向へ行ってしまいます。

「和田くん好きなヒトいたんだ。へー」
「モロバレだろ。高望みすぎるけどな」

お調子者の男子とミーハーな女子が
騒ぎ始めました。
私は必死に否定しました。

彼女や親友のKは離れた場所にいたので
聞こえていないようでしたが、彼らの
声はどんどん大きくなり、ヒートアップしていきました。

「かわいそー。いいじゃん夢見たって」
「分相応ってものがあるだろ」

私は流石にムカッときたのでその男子に
突っかかっていきました、手も出ました。
酔っていたとは言え、かなりムカついていたのです。

彼も殴り返し、喧嘩になりました。
ミーハーな女子は面白い出し物を見るかのように
笑っていました。やがて騒ぎを聞きつけてKがやって来ました。

「おいお前ら、やめろよ。とりあえず高田、光太に謝れ」

Kは私たちを引き離そうとしました。
しかしその高田という彼はKの出現にひるまず、
むしろニヤッと笑って言いました。

「親友のフリの寝取りが!」

彼の声は確かに大きかったです。
しかしそれ以上に響き渡りました。
一瞬その会場の時が止まったように私には感じられました。
全員がこっちを見ていました。

そこから先はよく覚えていません。

大量の飲酒をしたせいか
急激な吐き気と腹痛を催して
トイレに駆け込んだ覚えがありますが
それも定かではありません。

Kと高田が激しく喧嘩した記憶もありますが、
後日他の人の話ではそんなことはなかったようです。

明確には覚えだせません。
しかし、私にとっては1つ明確な事実があり、
それだけが全てでした。

Kが彼女と少し前から付き合っていた
ということです。

実際は3人で遊びに行った後、
2人で何回か飲みに行き、彼の家で一線を超えたそうです。

好きな子と親友が
ヤッている姿を想像し、吐きました…

私は打ちひしがられました。
ヒドイ落ち込みようでした。

しばらく大学も休みました。
その後専攻の仲間たちとは距離を置くようになりました。

その打ち上げでKと彼女が公認カップルのように
なってしまい、目の前で仲良くする2人を見ているのが
本当に辛かったのです。もう、苦痛でした。

他の専攻の仲間も私が彼女に夢中だったことは分かっているので
(女性陣にもバレバレでした)
かわいそうだと私のことを思ってくれていましたが、
私はそういう視線を向けられるのもイヤでした。

2年生の後半だったのでゼミ選びがありましたが
彼女の進むゼミに進む予定だったのも変え、
全く別の、専攻の仲間がまったくいないゼミに進みました。

放課後Kとかとよく飲みに行っていたこともなくなり、
私はまたひとりになりました。

夢から醒め、孤独に戻り、
一人だれもいない部屋で自分を責める…

本当に辛くさみしかったですが、
何故か、何処か、ほんのすこしだけ、
一人になると安心し、ホッとしている自分が
いることに気付き、
そんな自分自身に恐怖しました。

オレは一生仲間も恋人もできない、
一人で生き、死ぬのかもしれない、

なぜなら、オレ自信が心の何処かでそれをのぞんでいるから__

そんな考えに陥っていました。
自分をひたすらに責めていました。
腐り、かけて、いました。

孤独に戻ってからはバイトに励みました。
とにかく考えない時間が欲しかったのです。

深夜11時から朝の9時までスーパーで
働きました。そのまま大学に行きました。
当然眠いので授業は寝ていました。

正直、寝ていたほうが彼らを見ないで済むのでラクでした。

放課後も一人やることがないのが恐怖だったので
夕方ファミレスでアルバイトし始めました。

とにかく時間を埋めたかったのです。
当然生活リズムはおかしくなって行きました。

やがて大学も行かなくなりました。
仲良かった専攻の中でも完全に浮いてきました。
バイトだけの生活になりました。

続く___。

 


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