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和田です。

過去の恋愛談シリーズの続き、
今回はいよいよ高校編になります。

「女子校」に入学…

高校は猛勉強の末、
第一志望の都立高校へ合格しました。

その高校は男女の比率が
極端に偏っていて、
8割以上女子生徒でした。

私は英語が得意だったため
その高校を志望した、と
表向きは言っていましたが

あの『たれぱんだ』の彼女以降
恋愛から遠ざかっていた
私の気持ちが無意識のうちに、
女の子を求めていたのかもしれません。

とにかく通称『女子校』と呼ばれる
その高校に私は晴れて入学しました。

入学式で真新しい制服を着て、
同じく着慣れない制服を着た
同級生のキレイな女子たちを見て

中学でのガリ勉な自分は捨てて
甘酸っぱい恋愛体験をするんだと決意しました。

クラスに男子は6人…

1年のクラスは40人以上いましたが、
男子生徒は7人しかいませんでした。

しかもそのうちのひとりは不登校に
なり、学校へ来なくなってしまったので
実質学校へ来ているのは私を含めて6人でした。

私は高校デビューを期待していましたが
女子たちとは緊張して話せませんでした。

それよりも孤立しないように
他の男子5人と仲良くなることに
一生懸命でした。

中学時代から奥手で人付き合いが
ニガテだった私は何とか孤立しないように
他の男子達とつるむことで精一杯でした。

しかしその後は私は注目を集めて
一目置かれることになりました。

中学時代の猛勉強のおかげか、
最初のテストで学年トップクラスの
点数をとってしまったのです。

一瞬の「リア充」体験…

クラスの華やかな女子たちや
イケてる男子グループも私に注目しました。

小学生にとって
足の速さが人気に直結していたように
高校生にとって勉強の不出来は
注目を集めるのに十分なようでした。

入学当初は冴えない私に興味がなさそうに
したいた男子たちも
私とつるみだしました。

そして彼らと仲良くしていた
華やかな女子グループも
私とからみだすようになりました。

華やかな同級生女子は一緒にいるだけで
甘い匂いがしました。

1年生の前期にある遠足などのイベントや
打ち上げも私はリア充グループの中にいました。

私は嬉しかったです。

今まで接点のなかった
モテる男子たちや
人気ある可愛い女の子たちの
グループに入れるなんて夢のようでした。

頑張って彼らの雰囲気に
溶け込もうとしました。

しかし、

しかし、

それはつかの間の夢でした。

私はすぐに彼らとつるむのをやめて
孤独になります。

原因は彼らにあったわけではありません。

私が彼らを避けたのでした。

まだ見ぬ恐怖から逃げる臆病者。

本当に嬉しかったのです。

リア充グループの一員になれたのは、
私にとってありえない幸運でした。

しかし当時の私には荷が重すぎたのです。

臆病者の私には。

逃げたのです。

幸せそうに青春を謳歌する彼らから、
逃げたのです。

彼らは優しかったです。
本当は根暗な私を
落ち着いていると言ってくれました。

人に強く言えない私を
優しいと言ってくれました。

私は彼らの強さ、
そして優しさが恐かったのです。

仮面をかぶり続けて
いつか隠された私の
本当に醜い部分、

「人生から逃げる」クセ
という部分が出て、

中学時代の失態のように、
消えない傷を
追ってしまう。

そんな恐怖がありました。

モテる男子と話していて、
中村君の事を思い出しました。

クラスの美少女と話していて
『たれぱんだ』の彼女の事を思い出しました。

そのことを思い出すと、
彼らの眼が見られなくなりました。

私は逃げました。

嫌われるのが恐くて、
グループから離れて、
孤独に戻りました。

高校デビューなど私には無理だったのです。

ハーレム高校生活?

孤独に戻ってからの
私の高校生活は苦痛でした。
とにかく女の子たちと話せないのです。

貴方はもしかしたら
女子8割の高校生活…
ハーレム状態だと羨ましく思われるかもしれませんね。

しかし女子マジョリティだからか
相手たちがパワーを持っていて
どうにもこっちが気後れしてしまう感じがありました。

男子の言うことなど、まるで聞いてくれません。
ましてや私のような根暗な男子ならなおさらです。

当時全然女の子の扱いに慣れていない私にとって
難しかったと思います。

クラスの女子とは、どこか距離がありました。

結局3年間、中学の何人かの女の子のように
仲良くなった子はいませんでした。

とても悲しかったです。

そんなわけでクラスでは上手く言っていなかった私ですが
部活では幾分良い人間関係を作れていました。

高校では私は中学時代と同様、
テニス部に所属していました。

部活内では一応表面的には友達もいて、
特に孤独というわけではありませんでした。

テニス部は男女一緒の部活でした。

しかし基本的に練習日は分かれていたため
普段は女子部員と接する機会はあまりありませんでした。

夏の合宿など、一部のイベントで
交流する機会がある程度でした。

だから部活の合宿は私の中で
数少ない甘酸っぱい思い出を作る
チャンスの1つだったのです。

部活の合宿、夏の日の夢

そして2年生の夏の合宿で
私はこりずにまた恋に落ちます。

今度の相手は、1つ下の後輩でした。

高校時代の運動部は大抵どこもそうだと思うのですが
2年生がメインで、3年生は夏の時期にはもう引退していて
受験勉強に集中します。

合宿も1年生と2年生で行きました。

そしてそこで私は初めてその子と会話をし、仲良くなったのです。

テニス部の合宿場所は長野県でした。

バスで長時間かけて移動し、民宿みたいな宿に泊まりました。

テニス部が合宿で何をするのか?
当然練習です。

大体1学年20人くらいいたので
40~50人くらいの大所帯でした。

青春抒情詩はスポ根漫画風味を帯びはじめる。

合宿は5日間くらいの日程でした。

4チームに分けて
最後の3日間くらいでチーム戦をして
優勝チームを決める、
みたいな流れだったと思います。

私と彼女は同じチームでした。

私のチームのリーダーは部のキャプテンで
彼が団体戦のチームメンバーの編成などを決めていました。

テニスの団体戦は通常

シングルス:3試合
ダブルス :2試合という感じですが

その時はそれに加えて
ミックスダブルス    :2試合、
ランダム(なんでもよし):2試合
という感じでした。

ちょっとイメージしにくいかもしれませんが
とにかく色々な試合形式がありました。

顔も思い出せませんでした。

それで最初の試合で私は彼女とミックスダブルスでペアになりました。

キャプテンから編成表を渡され、
私はミックスダブルスのペアが後輩の女子だとは分かっていましたが
実はその時は顔も思い出せなかったです。

その時はまだ知らなかったのです。

でもそれは彼女も同じようでした。

その試合前の昼食時のことです。

食事の席は何故かクジで毎回バラバラに座っていました。

その時私と彼女は隣の席でした(まだお互い知らない)

偶然が重なりました。

私はシャイだったので特に隣に話したことない後輩の女の子がいても
無視でした。

前の席がわりと快活で話してくれる後輩の女の子だったので
その子と話したり、その子が話すのを聞いていました。

それでその子が彼女と話しているのも聞いていました。

その子:「●●ちゃん、次の試合は?」
 彼女:「ミックスダブルスだよー」
その子:「へ~誰とペア?」
 彼女:「それがわからないんだー」
その子:「え?どういうこと?」
 彼女:「和田先輩なんだけど、誰だか分からなくて…」

そこまで言ってその子はクスッと笑いました。

「●●ちゃん、光太先輩なら隣に座ってるよ」

そこで思わず私と彼女は目を見合わせました。
それが初めて私と彼女がお互いを認識した瞬間でした。

ペアで試合、男を見せる挑戦

彼女は明るい子でした。

それまで話したことがなかったことがウソのように
私と彼女は急速に親しくなりました。

試合前にわちゃわちゃ話し、相手ペアに勝てたら
ジュースおごってあげると約束しました。

相手のペアは同じく2年の男子と、1年の女子のペアでした。

彼女はテニスは初心者であまり上手くなかったので
勝てるかどうかは私次第でした。

初めての試合だったので彼女はとても不安がっていました。
キャプテンがピリピリしていたので
負けたら怒られるんじゃないかとビクついていました。

私は大丈夫と励ましました。
彼女のためにも
絶対に勝ってやる、という気持ちでした。

オレが勝たせてやりたい、という気持ちでした。

ポイントを取る度にはしゃぐ彼女が
妖精に見えました。

試合はもつれました。

私と彼女はポイントをとる度にハイタッチをしたりして
いましたが、次第に劣勢になっていきました。

彼女は初心者でしたがボレーなどで頑張って活躍していました。

対する私は意気込みすぎてつまらないミスをしたり、
相手の男子に良いようにやられたりしていました。

結果負けてしいました。

スコアは5-7で、悔しくも敗北しました。

私は悔しくてたまりませんでした。

彼女は頑張ったのに負けたと落ち込んでいましたが
私はオレのせいだ、君はよくやったと励ましました。

次組む時があったら
今度は絶対に勝とうと約束しました。

___そして、次の日。

____続く

 


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