30年近く童貞、友達ゼロ人、借金まみれ
若ハゲに苦しんでいた見栄っ張りで弱虫な男
ある日落ちた、7つ下の娘に対する本気の恋

全てを捧げてもいいと思った女性から
全てを否定され、絶望の淵で
出会った謎の胡散臭いモミアゲ男

2つの思いがけない出会いにより
無経験、無職のサエナイ男が
わずか数ヶ月で、多くの女性と関係をもち
美女から求められる男へと変化した奇跡の物語

From 和田光太
東京都、世田谷区
火曜日、午前10時17分
はいつも逃げていました。


女性に対して、他人に対して、人生に対して、
そして、自分に対して。

全てから逃げていました。

自分の気持ちを正直に表現できませんでした。
真剣に人と向き合うことが出来ませんでした。

相手の目を直視して、
「愛している」
と伝えることがどうしても出来ませんでした。

傷つくのが恐かったのです。

自分のチッポケなプライドだけを大事にして
全てのことに対して逃げていたのです。

その結果家族とは断絶し、
お金もなくなり借金を抱え、
友人にも裏切られ、一人ぼっちになり、
アルバイトはクビになり、
ストレスから20代のうちにハゲの兆候が現れ、

そして本当にどうしようもないくらい好きで、
理解してほしかった女性にはフラれることになりました。

本当に夜も眠れないくらい好きで
どうしようもなく求めた彼女に否定され、
関係がどうしようもなく終わってしまった時、
私は始めて、後悔しました。

始めて女性の目を見て気持ちを
不格好ながら伝え、それでも届かない想いに、
私は胸が締め付けられ、ひとり、号泣しました。

今まで逃げてばかりいた自分、
傷つくことを恐れてどうしても
一歩を踏み出せない自分を憎みました。

そんな私が
その心底好きだった彼女に捨てられ、
その後に出会った、
ある「胡散臭いモミアゲ男」の教えを期に、

人生から逃げることをやめ、
30年間近くの童貞を卒業し、
今までは相手にされなかった
大学の後輩の美少女から迫られたり

アルバイト先では私を巡って
女性同士の争いが起きたりするなど
女性から求められる男へと
変化した物語をあなたへとシェアします

この手紙でお伝えすることは100%真実であり、
1ミリの嘘も含まれていません。

ですので
正直言ってあまりカッコ良い話ではありません。
情けなくて顔を覆いたくなる部分も多々あります。

だからお願いがあります。
絶対に読まないでください。
私の心の中に強い摩擦があります。

自分の情けない人生を公開し続けることに対して
強い抵抗を感じています。

女性を魅了する男になる、
多くの女性を幸せにする使命を担う、

そういう覚悟をお持ちでないと
読んでほしくないのです。

私の勝手なエゴかもしれません。
ですがプライベートな話も含まれています。

人格を否定され、心をズタズタに引き裂かれて、
大声で叫びたいほど辛かった恋の経験…

出会って数秒で距離が近づき、
つかの間の夢のような時間の後、
突然冷水を浴びせられ、
不幸が全て降り掛かってきた悪夢のような恋…

恥ずかしさ、恐怖、妬み、痛み、
書いているだけで
当時の辛い感情が湧き上がってきます。

インターネット上に
自分のプライベートの恋を
公開することに対して本当に葛藤があります。

なのでいつこの手紙の公開を終了するか、
分かりません。

3分後には見れなくなる可能性もあります。

女性を本当に幸せにする、したい、
そういう覚悟をお持ちの貴方、
今すぐ最後までお読みください。
私の生い立ちをお話しますね。
私の名前は和田光太と言います。

1988年5月18日、
東京都杉並区、浜田山。

閑静な住宅街の一角にある
古びた助産院で、私は生まれました。

私の両親は兄の長男は
病院で出産しましたが、
赤子をすぐに引き離される環境に
疑問を覚え、次男である私は、
助産院で出産することにしたそうです。

閑静な住宅街のアットホームな環境で
誕生した私は、生まれてからすぐ
母親に抱かれることが出来ました。

母親も、長男がすぐ抱けなかったため、
私は赤子の時から甘やかしていたようです。
幼いころは甘えん坊でした。
幼年時代はすぐ泣く子どもでした。
何かあるとすぐエンエン泣いて母親に甘えていました。

基本的に恐い父親も私が泣くと優しくなってくれました。

特に何か4つ上の兄にいじわるされたりすると、
すぐ泣いて両親を呼んで弟の特権を使って

「お兄ちゃんがいじわるした!」

と言って
怒ってもらっていました。

兄だけではなく友達などから
いじめられたり仲間はずれにされたときも
両親に泣いてすがっていました。

4つ上の兄には時々いじめられたり
していましたが、それでもやはり
他の友達などからいじわるされたりした時は
助けてくれました。

とにかく困ったら泣いたりいじけたりして、
周りに示していれば誰かが
解決してくれると思っていました。

ワガママ放題で弱虫だったと思います。

保育園に通っていたのですが、
そこでも先生たちに甘えて
子どもたちの中ではリーダーぶっていました。

特に
若い女性の先生に甘えるのが好きでした。

保育園の若い先生にワガママ言って
困らせるのが大好きでした。

私は今も年上のオバサンたちとは
何故かすぐなついてしまうので
生まれつきなのかもしれません。

そんなわけで母親には特に甘えていましたが、
厳しくも優しい父親のことも大好きでした。

特に本当に困ったときや嫌なときは
頼りになってくれたのは父親でした。

父は養護施設の調理師で、
いつも健康に気をつけた
暖かく素朴な食事を作ってくれていました。

煮物や惣菜などを一生懸命作っている
父の姿が私は好きで、
いつも彼の背中に抱きついて調理するのを見ていました。

しかしそんな甘えん坊の時代も
突如終わりを迎えます。
ある日、父親がいなくなりました。
小学校2年生の頃に両親が離婚しました。

ある日朝起きると、
父がいなくなっていました。

母は
「お父さんはしばらく離れて暮らすから」
と私たち兄弟に告げました。

母は思い詰めた顔をして朝食の準備をしていました。
子供心に、ただ事ではない、と感じました。

私は不安でいっぱいで、
兄や母に、なんでお父さんいないの?
と何度も何度も尋ねました。

母はすぐ帰ってくるから、
と繰り返すだけで、その他には何も教えてくれませんでした。

兄は父に私以上になついていましたので
当時は全然気付きませんでしたが、
本当にショックを受けていました。

私はそんな兄に気が付かず、
「お父さん何処いっちゃったの?」
と繰り返していました。

兄は分からない、と首を振るだけでした。
4人家族の食卓が子ども2人だけに…
いつまでたっても父は帰ってきませんでした。

教員だった母は忙しくなり、
深夜になって家に帰ってくるようになりました。

夕食は調理師の父がいないため
いつもコンビニやスーパーの弁当や冷凍食品でした。

父親の手料理が好きだった私たち兄弟は
温かい料理が食べたいと文句を言いましたが、
どちらかと言うと仕事人間だった母は
料理がニガテでした。

時々休日などは作ってくれましたが、
父の料理と比べられる物ではありませんでした。

平日は基本的に母は深夜に帰ってきていたため、
兄と2人で夕食を食べました。

まだ10にも満たない私は今日あったことや
学校のことを伝えたいので母の帰りを待っていました。

しかし母は仕事で疲れているのか、
帰ってきてもすぐ寝てしまいました。
相手してくれない母、いじける自分
本当に彼女も大変だったのだと思います。

でも当時の甘えん坊な私は
当然不満に泣きわめき、いじけました。

当時私は小学校で模型工作クラブに入っていました。

週一回のクラブ活動で何か工作などをするクラブでした。

ある日母はデパートに行った時、そのクラブ活動用に
プラモデルを買って私にくれました。

私は嬉しくなって次の日にそれを作りました。
頑張って試行錯誤をして、兄にも頼らず、
始めて自分の手で一日かけて
不格好ながらなんとか形にしました。

とても誇らしくて、早く母に見て欲しくて、
いつまでも、母が帰ってくるのを玄関で
プラモデルを持ちながら待っていました。
母に褒めてもらいたくて
夜更かしをして待ってました。
やがて夜遅くに、母が帰ってきました。

私は嬉しくなって、母に得意げに
作ったプラモデルを見せました。

母は怒りました。

クラブ活動で作るものでしょ、
作っちゃったらダメじゃない!

と彼女は私を叱咤しました。
彼女は言い分は正しいものでした。

ですが私は本当にショックを受けました。

当時の私も母の叱る理由が正しいのは分かっていたので
口答えはしませんでしたが、

自分の、頑張って上手く作ったね、
と褒めてもらいたい、
という気持ちに気づいてくれないことに
対して深い悲しみをおぼえました。

私は一転して表情を曇らせ、
持っていたプラモデルを思いっきり投げました。

プラモデルは勢い良く壁に当たり、
割れてパーツがそこら中に飛びました。
割れるプラモデル…幼き心
母はびっくりしました。

私は玄関から外へ走っていきました。
背後から私を呼ぶ母の声が聞こえました。

私は構わず泣きながら夜の街に駆けていきました。

母が、追いかけてきてくれることを期待して。

夜の街は近所とは言え、
まだ10にも満たない私には恐かったので
近くの公園に行きました。

でも何故かあまり見つかりやすい場所にいるのは
嫌だったので、ベンチの後ろに隠れていました。

いつまでたっても母はやって来ませんでした。

それで私は気づきました。

泣いても、いじけても、甘えても
もう誰も助けに来てはくれないんだな、
と。

自分ひとりで人生、
生きていかなければならないのだ
と思いました。

それから私の甘えグセは段々消えていきました。
甘えん坊が消え個人主義になりました。
人に頼らず、なんでも自分でやるようになりました。

小学校時代はヤンチャな悪ガキで、
学校の成績も最悪でしたが、
中学校時代はトップクラスになりました。

しかし小学校時代は騒がしく
クラスの中心人物で
ムードメーカー的存在であった私も、
中学では孤立し、いつもひとりぼっちになりました。

正確に言うと、両親の離婚を期に、
段々と私の性格が内向的になっていき、
小学校高学年の6年生あたりでは
もう友達もほとんどいなかったのです。

なんとなく、自分の殻に閉じこもり、
「自分は何なんだろう」
と考えることが多くなっていきました。

そんな精神的な経緯もあってか、
この時期に切ない恋をしました。

中学校2年生の時期に、
クラスのアイドル的な女の子に片想いしました。
クラスのアイドルに片想い…
彼女は快活な人気者で中学生とは
思えない大人っぽい美しさを持っていて、
男子生徒は皆憧れていました。

もちろん私も例外ではありません。

最初
「よろしくね」
的なことをニッコリと言われただけで
すっかり彼女の虜になってしまいました。

彼女は成績優秀で頭もよく
所属しているバレー部ではエースで
そのうえ明るく人当たりも良く友人も多いという
まさに学校のアイドルといった感じの女の子でした。

私はなんとかして彼女に近づきたかったので
毎日授業の合間に彼女を横目で見ては
何か良い方法はないかと思って悶々としていました。

しかしそんな私に僥倖が訪れます。

席替えです。

私は彼女の隣の席をゲットしたのです。

私はびっくりしました。
とてもうれしく思いました。
そして不安や緊張感も感じました。

私はなんとかしてこの機会をものにしたいと考えました。

しかし私はなかなか話かけられませんでした。

ただそんな中でも給食や掃除や
ちょっとした合間などに話すことができて
少しづつですが彼女との距離が縮まりました。

給食の時は班になって席をくっつけて食べるため
私と彼女は隣同士なため必然的に向い合って食べることになります。
女の子の顔を見られず、
目をつぶって食べていました。
私はいつも彼女を直視する事ができず、
目を伏せたり細目で食べていました。

私はもともと目が小さい、
細目だと言われがちだったため
彼女からはまるで目をつぶって
食べているように見えたと思われます。

実際、彼女は友人に

「和田くん、給食の時眠りながら食べてるんだよ~」

みたいなことを言っていたらしいです。

もう本当に情けなくて仕方ありません

好きな子の事を見られない臆病者っぷりは
その後なかなか改善されませんでした。

そんな楽しい?隣人生活も当然幕を下ろします。

席替えの季節です。
もっと彼女の事を見ていたい、と思いました。
私は
「ああ、これでもう彼女と縁もなくなるのか…」
と思ってがっかりしていました。

しかし何処か悪運が強い私。

なんとまた彼女の近くの席をGETしました。

今度は隣ではなく、斜め前でしたが
少し仲良くなっていた私と彼女は
しばしば授業のことなどで話しました。

私は成績が良かったため、
何度か彼女に英語を教えたりしました。

徐々に、少しづつですが
彼女と私は仲良くなっていきました。

男子生徒たちとは親友と呼べる存在はおらず、
とりあえず上辺だけの感じで上手く付き合っていました。

そんな中、一人の男子が私と急速に仲良くなりました。
突然できた親友…
そして恋のライバル…
私はずっとひとりで孤独で
友達と休日遊びにいったりはしなかったのですが

彼とは誘われて休みの日に遊んだり、
映画を見に行ったりするようになりました。

そんな中、彼は私に恋愛の相談をしてきました。

彼は彼女が好きであると。

彼女はクラスのアイドルだったので
私はそんなに驚かなかったのですが
やはり動揺は隠せませんでした。

彼は続いて聞いてきました。

「和田は、誰が好きなんだ?」

私は沈黙しました。

彼のように正直に言うことなど出来るはずもありませんでした。

「オレは、、いないよ」

私はそういって自分の気持ちを隠しました。
自分の気持ちを隠しました。
彼はそうか、
と言ってそれなら自分の恋を応援して欲しいと言いました。
私は嫌だというわけにもいかず、頷きました。

それから彼は私に色々と彼女の事を聞いてきました。

何が好きか?
どこに住んでるのか?
趣味は何か?
彼氏はいるのか?

彼は私と彼女がそこそこ仲が良いと思っていたらしく
そんなことを色々と聞いてきました。

私は全てに答えられるわけではなかったのですが
答えられるものは全て正直に答えました。

彼はありがとう、頑張るよと言って笑ってくれました。

しかし私は複雑な気分でした。

自分の恋敵を応援していることになっていることもそうですし、
彼が自分に近づいてきたのは
彼女に近づくためだったのではないか、とも感じていました。
上手くいく2人、湧き上がる嫉妬心…
その後
その彼と彼女は少しづつ仲良くなっていきました。

彼が逐一進捗を報告してくれるし
彼らが話しているところにしばしば私もいたのでそれはよく分かりました。

私は嫉妬を感じていましたが
どうすることもできませんでした。

やがて彼女の誕生日が近づいてきました。

彼は映画に誘ってプレゼントして告白するつもりだと
私に言いました。

私はまだやめといたほうが良い、と言いました。

もちろん彼らがくっついては困る、
という気持ちもあったのですが、

客観的に見ていて、確かに仲良くはなっているけど、
告白は断られるだろうと思ったからです。

勿論彼女に対する恋心があったので
冷静に見ることができていたかは分かりません。

彼はそれでもすると言って
私に彼女が誕生日に何が欲しいか聞いてきてくれと頼みました。

私はイヤだったので断りましたが
彼がとても真剣な表情で頼むので
最終的に請け負ってしまいました。

それでも彼女にそんなことを聞くのはとても勇気が入りましたし、
とても人前では聞けませんでした。

困った私は放課後彼女を教室に
呼び出して聞くことにしました。
部活をサボって彼女を放課後、教室に呼び出す…
彼女の友人に放課後
彼女を呼び出してくれと、頼んでいる時
まるで告白しようとしているみたいじゃないか
と自分で思い、とても恥ずかしくなりました。

教室で彼女を待っている時間は
永遠のように感じられました。

私は早く役目を終えたい気持ちでいっぱいでしたが
来ないなら来ないでくれ、と思っていました。

しかし、しばらく経って彼女は現れました。

「どうしたの?」

そんな風に笑って彼女はいつもどおり
笑顔で私に問いかけてきました。

__誕生日何が欲しいか聞かなきゃ、
__早く役目を終えて逃げ出したい、

私はすごい緊張感を感じて心臓はバクバクでした。

「今日はテニス部ないの?」

私は部活はサボっていました。
彼女はそう聞きながら自分は部活あるんだから
早く要件を言って、という感じに私に詰め寄ってきました。

私は__ムリだ。

と思いました。
2人でいるだけでドキドキして
頭が真っ白でした。
誕生日プレゼント何がほしい?
なんてどうしたって聞けない、と思いました。

当時の私にはそんなことを聞く勇気すら持てなかったのです。

私は諦めて、ごまかしてその場を去ろうと思いました。

「中村くんに何か頼まれたの?」

私はギクッとしました。
中村というのは彼の事でした。

私は動揺が隠せず間抜けに

「え?どうして気づいた?」

と言ってしまったのです。

言ってからしまった、と思いました。
彼女はそうだと思った、と言いました。
どこかつまらなそうな表情でした。

「部活ちゃんと出たほうがいいよ」

そう言ってまた明日ね、と言って
彼女はスタスタと教室を出て行ってしまいました。

一人残された私は罪悪感でいっぱいでした。

役目を果たせないどころか、
彼に頼まれてきたことも言ってしまいました。

彼に対して本当に申し訳なく思いました。

同時に疑問もありました。

どうして彼女はそのことに気づいたのだろう、と。

私は色々と考えましたがまるで見当が付きませんでした。
ウソにウソを重ねました…
翌日、彼にどうだったと聞かれました。

私は困りました。

正直に聞けなかったし、
君に頼まれたということも言ってしまった
と言えばよかったのですが

私はウソをついてしまいました。

聞けた、と彼に答えてしまったのです。

当然聞けてないので
彼女が誕生日に何を欲しがっているか
なんてまるで知りません。

「ほんとか!ありがとう、で彼女はなんて?」

当然彼は聞いてきました。

私は彼女が『たれぱんだ』のグッズが好きだったことを思い出しました。

『たれぱんだ』とは当時流行っていた
たれた耳?をもった可愛らしいパンダのキャラクターです。
『たれぱんだ』が役に立ちました。
彼女はそのグッズを集めていて、
私も一度英語を教えたお礼に
『たれぱんだ』の絵がついた消しゴムを貰ったことがありました。

ぬいぐるみとか大きい物はもっていない、
と言っていたような気もしました。

そこで『たれぱんだ』のぬいぐるみが欲しいらしい、
と私は彼に答えました。

全くのデマカセですが
彼はなるほど!と言って喜んでくれました。

私は彼は私のでまかせに従って
『たれぱんだ』のぬいぐるみを
彼女への誕生日プレゼントに買うのだろうか
と思いました。

そして重い罪悪感にかられました。

そして彼は実際に買ったのです。
運命のデートの日…
そして彼女の誕生日がやってきました。

デートはできなかったようですが
彼は『たれぱんだ』のぬいぐるみを
彼女にプレゼントしたそうです。

彼曰く、とても喜んでくれたそうです。

告白は勇気が出なくてできなかった、
と彼は述べていました。

正直に答える彼を見て
私はとても自分が情けなく感じました。

その後まもなくして彼は彼女に振られました。
フラれた親友を
ほくそ笑みながら慰める私…
私は彼を慰めましたが
内心はほっとしていました。

彼は初めはショックを受けがっかりしていましたが
次第に落ち着いていきました。

最終的には彼はすっきりとした顔を浮かべていました。

私は自分とは違い勇気を持った行動ができる彼を
かっこ良いと思いました。

自分も何か行動を起こさなければいけない、
と思いました。
アイドルの友人とネクラの男子のペア
当時私は生活委員会に属していました。

中学校の委員会活動は各クラス男女1人ずつなのですが
私のパートナーは
『たれぱんだ』の彼女の親友の女の子でした。

その子も彼女と同様、華やかなタイプで人気がありました。

生活委員会はなかなか仕事が多かったのですが
放課後各教室を見まわって戸締まりをし、
まだ残っている生徒がいないかチェックすることも仕事の一つでした。

その役目は週に1回くらいで各クラスに回ってきました。

ある日、私がその子と見まわっている時、
彼女が聞いてきました。

「ねえねえ、あの時どうだったの?」

私はギクリとしました。

少女は内気な少年の恋に興味津々でした。
あの時とは
『たれぱんだ』の彼女を放課後呼び出した時です。

私はその彼女をに言伝て、彼女を呼び出したのでした。

私はごまかそうと
なんでもないよ、と答えました。

「告白したんでしょ?」

これだから女の子は、と私は思いました。

この子も普段は大人しく控えめに振舞っているくせに
本当にこういう話は興味津々なんだ、と思い私は不快になりました。

しかも私みたいな根暗がアイドルみたいな彼女に告白した
ということを楽しんでいるようにも見えて本当に腹がたちました。

私は怒ったので無視して早く見回りを終わらせようと早足になりました。

彼女は追いかけてきて色々と聞いてきます。

「映画に誘ったんだって?」
「時々英語教えてもらってる、とか言っていたよ」
「『たれぱんだ』あげたんだって?上手くやったね、喜んだでしょ?」

私は無視していつになく手際よく、作業を終わらせました。

私はムカついて無視していました。
彼女も最終的には口数も少なくなり
仕事を終えて帰ろうとする私にこう言いました。

「ごめん、怒っちゃった?」

私は心底済まなそうな彼女の顔を見て
怒りがすっとしぼんでいきました。

「いや、、こっちこそごめん無視して」

「いや和田くんの気持ちも考えずに、ごめんね」

彼女は優しいな、と思いました。
不思議な事にさっきまで憎く思っていた彼女が
愛らしく感じられました。

現金なことにさっきまでの怒りはどこかへ消え
私はとてもハッピーになりました。

本当男とは単純なものです。

しかしこのハッピーな気持ちも、
次の彼女の一言でかき消されます。

「フラれちゃったんだもんね…」

は?

それはオレじゃない、

私は混乱しました。
勘違いでフラれた事になっていました…
思い返してみると彼女は勘違いをしているようでした。
映画に誘ったのも、『たれぱんだ』をあげたのも、私ではありません。

私に相談していた
中村君と私を勘違いしているようでした。
私は訂正しようとして

「それはオレじゃない」

と言いました。

彼女は悲しそうな顔をしていました。
悲しいのは分かるよ、という顔をしていました。

じゃ、私部活行くから
和田君も元気だしてがんばってね、

そういって去ろうとする彼女を私は呼び止めました。

本当のことを言いたい、
自分を分かって欲しいと思いました。
彼女は足を止め、
戸惑った目を私に向けました。

私は誤解されたままはイヤだったのです。

それはオレじゃなくて中村だよ___

そう口にしようとしました。

しかしその瞬間、
一度彼を裏切ってしまったことが頭によぎりました。

彼の顔、告白が終わって、これからは部活を頑張る、
と言っていたすっきりとした表情が思い浮かびました。
私のウソにもありがとう、と言って深く感謝してくれた彼を思い出しました。

私は言えませんでした。
ごめん、なんでもない、じゃあね…
と代わりに言いました。

彼女は去って行きました。

私は脱力しました。
様々な思いがこみ上げてきました。

色々な気持ちがありましたが

結局自分は何も言えないのだ、と思いました。

またウソを付いてしまった、と思いました。

静かに一人教室で泣きました。
委員会の先生が来るまで泣いていました。

先生が来た時は泣いてはいなかったので
見回り終了の報告をもらったのに
下校指導をした委員が残っているとは何事だ、と叱られました。

私はそういえば委員会の仕事だったんだな、
報告すっかり忘れていたけど彼女がしてくれたのか
と思って彼女に感謝し、家に帰りました。
何も言えない自分…孤独、罪悪感…
それからゆるやかに日常が流れて行きました。

私と彼女と中村君は疎遠になりました。

何故かクラスの中で私が彼女にフラれた、
というような空気が出来上がっていて
私はなんとなく彼女に近づけなくなりました。

中村君は別のクラスの子にすぐさま恋をして
すぐに彼女にしてしまっていました。

彼も私とつるむことはなくなり、
クラスのイケてる男子連中とつるむようになりました。

思い返せば、私と仲良くなる前、
元々はそうだったような気がしました。

『たれぱんだ』の彼女はいつもどおりでした。
いつもどおりに明るく、可愛く、幸せそうでした。

英語は他クラスの帰国子女の男子にいつも教えてもらっているようでした。

そんな感じで私は孤独に戻りました。
不思議と嫌な気持ちはしませんでした。
ボクは幸せになる資格はないと思いました。
ただ、ひたすらに自分を責めていました。

言いたいことが、言えない自分を___。

「和田は誰が好きなんだ?」

「中村くんに何か頼まれたの?」

「振られちゃったんだもんね…」

本当の気持ちを言えるチャンスはいっぱいあったはず、なのに___

本当のことを、答えられない。
自分の気持ちを伝えられない。

だからみんな離れていってしまった。

弱い、情けない自分に嫌気が差して。

それからは一心不乱に勉強をしました。

恋のことは忘れて、取り憑かれたように
問題集を開き、黙々と勉強をするようになりました。

とにかく問題を問いている間は
色々な事を忘れられたし、

成績が上がっていくことで
唯一自分の生きる意味を感じることが出来ました。
「女子校」に入学…
高校は猛勉強の末、
第一志望の都立高校へ合格しました。

その高校は男女の比率が
極端に偏っていて、
8割以上女子生徒でした。

私は英語が得意だったため
その高校を志望した、と
表向きは言っていましたが

あの『たれぱんだ』の彼女以降
恋愛から遠ざかっていた
私の気持ちが無意識のうちに、
女の子を求めていたのかもしれません。

とにかく通称『女子校』と呼ばれる
その高校に私は晴れて入学しました。

入学式で真新しい制服を着て、
同じく着慣れない制服を着た
同級生のキレイな女子たちを見て

中学でのガリ勉な自分は捨てて
甘酸っぱい恋愛体験をするんだと決意しました。
クラスに男子は6人…
1年のクラスは40人以上いましたが、
男子生徒は7人しかいませんでした。

しかもそのうちのひとりは不登校に
なり、学校へ来なくなってしまったので
実質学校へ来ているのは私を含めて6人でした。

私は高校デビューを期待していましたが
女子たちとは緊張して話せませんでした。

それよりも孤立しないように
他の男子5人と仲良くなることに
一生懸命でした。

中学時代から奥手で人付き合いが
ニガテだった私は何とか孤立しないように
他の男子達とつるむことで精一杯でした。

しかしその後は私は注目を集めて
一目置かれることになりました。

中学時代の猛勉強のおかげか、
最初のテストで学年トップクラスの
点数をとってしまったのです。
一瞬の「リア充」体験…
クラスの華やかな女子たちや
イケてる男子グループも私に注目しました。

小学生にとって
足の速さが人気に直結していたように
高校生にとって勉強の不出来は
注目を集めるのに十分なようでした。

入学当初は冴えない私に興味がなさそうに
したいた男子たちも
私とつるみだしました。

そして彼らと仲良くしていた
華やかな女子グループも
私とからみだすようになりました。
華やかな同級生女子は一緒にいるだけで
甘い匂いがしました。
1年生の前期にある遠足などのイベントや
打ち上げも私はリア充グループの中にいました。

私は嬉しかったです。

今まで接点のなかった
モテる男子たちや
人気ある可愛い女の子たちの
グループに入れるなんて夢のようでした。

頑張って彼らの雰囲気に
溶け込もうとしました。

しかし、

しかし、

それはつかの間の夢でした。

私はすぐに彼らとつるむのをやめて
孤独になります。

原因は彼らにあったわけではありません。

私が彼らを避けたのでした。
まだ見ぬ恐怖から逃げる臆病者。
本当に嬉しかったのです。

リア充グループの一員になれたのは、
私にとってありえない幸運でした。

しかし当時の私には荷が重すぎたのです。

臆病者の私には。

逃げたのです。

幸せそうに青春を謳歌する彼らから、
逃げたのです。

彼らは優しかったです。
本当は根暗な私を
落ち着いていると言ってくれました。

人に強く言えない私を
優しいと言ってくれました。
私は彼らの強さ、
そして優しさが恐かったのです。
仮面をかぶり続けて
いつか隠された私の
本当に醜い部分、

「人生から逃げる」クセ
という部分が出て、

中学時代の失態のように、
消えない傷を
追ってしまう。

そんな恐怖がありました。

モテる男子と話していて、
中村君の事を思い出しました。

クラスの美少女と話していて
『たれぱんだ』の彼女の事を思い出しました。

そのことを思い出すと、
彼らの眼が見られなくなりました。

私は逃げました。

嫌われるのが恐くて、
グループから離れて、
孤独に戻りました。

高校デビューなど私には無理だったのです。
愛人を連れた父と再会…
また、この頃父親と再会しました。

数年ぶりに会った彼は随分老け込んで見えました。

彼は女性を連れていました。

彼女はまだ20代半ばで
私には大学生くらいに見えました。

父は彼女と結婚するから
祝ってほしい、
出来れば彼女とも仲良くして欲しいと
私と兄に頼みました。

私は困惑しました。

その女性は緊張してその日は
一言も喋りませんでした。
はじめは父を奪う魔女に見えました。
当時20歳だった兄は
何とも言えない表情で父の恋人を見ていました。

その後も私たち兄弟と父とその彼女は
しばしば会いました。

一緒に父の実家の長野県に行ったりしている間に、
私たち兄弟とその女性も段々仲良くなりました。

私や兄ともそんなに歳が変わらない
ということもあり、話題も合いました。

私にとっても普段接点のない女性と
話すことは新鮮でした。

年上のお姉さんができたようで嬉しくもありました。

父は一緒に住んでいたときは
厳しくも力強い頼りになる父でしたが

再会後は私たちに負い目を感じているのか、
とても優しく色々ものを買ってくれたりしました。

一緒にいたときにはそこまで
父の事が好きではなかった私も
とても父になついていきました。
泣く母、豹変する兄、逃げる自分
そんな折、母に父のことで問い詰められます。

母に隠れて父と会っていたことが
バレたのです。

私と兄は母の前に座り、
黙って彼女の言うことを聞いていました。

彼女は私たちと父が会うことに
ついては禁止しませんでした。

「貴方たちにとっては父親なんだから
 やはり大事なのでしょう。」

そう彼女は言いました。

しかし彼女は続けました。
父の婚約者と会うのは、許さない、と。

彼女と貴方たちが会っていると思うと、
私は何故かとてもやりきれなくなる、

お願いだからもう会ってくれるな。

彼女はそう涙を流し、
私たち兄弟に懇願しました。
父も母も悲しませたくありませんでした。
私は母がかわいそうに思えました。

ただ仲良くしてくれと
頼む父に彼女抜きで3人で会いたい、
と言える勇気がないことも分かっていました。

私は隣に座っている兄を見ました。

彼は下を向いて
私の目も母の目も見ませんでした。

後日、父から連絡が来て
また4人で夕食をとろうということになりました。

私は兄にどうしようか、
と聞きました。

兄は呼ばれたから行くんじゃないか
と言いました。

私は母のお願いはどうするんだ、
と言いました。

兄は不機嫌な表情を浮かべて言いました。

「そんなの知るかよ。母はかわいそうだけど 
 オレにはどうしようもない。お前が決めろ!」

兄はたまった鬱憤を私にぶつけました。

私は兄は頼りにならない、
とついに悟りました。

彼は両親の離婚以後、
明らかにおかしくなって、壊れていっていました。

昔はのんびりして大人しくも
頼りになり、困ったときは
いつも助けてくれた兄はもういませんでした。

私は兄の愚痴をききながら、

「そうだ、頼れるのは自分自身だけだった」

と思い直しました。
ハーレム高校生活?
孤独に戻ってからの
私の高校生活は苦痛でした。
とにかく女の子たちと話せないのです。

貴方はもしかしたら
女子8割の高校生活…
ハーレム状態だと羨ましく思われるかもしれませんね。

しかし女子マジョリティだからか
相手たちがパワーを持っていて
どうにもこっちが気後れしてしまう感じがありました。

男子の言うことなど、まるで聞いてくれません。
ましてや私のような根暗な男子ならなおさらです。

当時全然女の子の扱いに慣れていない私にとって
難しかったと思います。
クラスの女子とは、どこか距離がありました。
結局3年間、中学の何人かの女の子のように
仲良くなった子はいませんでした。

とても悲しかったです。

そんなわけでクラスでは上手く言っていなかった私ですが
部活では幾分良い人間関係を作れていました。

高校では私は中学時代と同様、
テニス部に所属していました。

部活内では一応表面的には友達もいて、
特に孤独というわけではありませんでした。

テニス部は男女一緒の部活でした。

しかし基本的に練習日は分かれていたため
普段は女子部員と接する機会はあまりありませんでした。

夏の合宿など、一部のイベントで
交流する機会がある程度でした。

だから部活の合宿は私の中で
数少ない甘酸っぱい思い出を作る
チャンスの1つだったのです。
部活の合宿、夏の日の夢
そして2年生の夏の合宿で
私はこりずにまた恋に落ちます。

今度の相手は、1つ下の後輩でした。

高校時代の運動部は大抵どこもそうだと思うのですが
2年生がメインで、3年生は夏の時期にはもう引退していて
受験勉強に集中します。

合宿も1年生と2年生で行きました。

そしてそこで私は初めてその子と会話をし、仲良くなったのです。

テニス部の合宿場所は長野県でした。

バスで長時間かけて移動し、民宿みたいな宿に泊まりました。

テニス部が合宿で何をするのか?
当然練習です。

大体1学年20人くらいいたので
40~50人くらいの大所帯でした。
青春抒情詩は
スポ根漫画風味を帯びはじめる。
合宿は5日間くらいの日程でした。

4チームに分けて
最後の3日間くらいでチーム戦をして
優勝チームを決める、
みたいな流れだったと思います。

私と彼女は同じチームでした。

私のチームのリーダーは部のキャプテンで
彼が団体戦のチームメンバーの編成などを決めていました。

テニスの団体戦は通常

シングルス:3試合
ダブルス :2試合という感じですが

その時はそれに加えて
ミックスダブルス    :2試合、
ランダム(なんでもよし):2試合
という感じでした。

ちょっとイメージしにくいかもしれませんが
とにかく色々な試合形式がありました。
顔も思い出せませんでした。
それで最初の試合で私は彼女とミックスダブルスでペアになりました。

キャプテンから編成表を渡され、
私はミックスダブルスのペアが後輩の女子だとは分かっていましたが
実はその時は顔も思い出せなかったです。

その時はまだ知らなかったのです。

でもそれは彼女も同じようでした。

その試合前の昼食時のことです。

食事の席は何故かクジで毎回バラバラに座っていました。

その時私と彼女は隣の席でした(まだお互い知らない)
偶然が重なりました。
私はシャイだったので特に隣に話したことない後輩の女の子がいても
無視でした。

前の席がわりと快活で話してくれる後輩の女の子だったので
その子と話したり、その子が話すのを聞いていました。

それでその子が彼女と話しているのも聞いていました。

その子:「●●ちゃん、次の試合は?」
 彼女:「ミックスダブルスだよー」
その子:「へ~誰とペア?」
 彼女:「それがわからないんだー」
その子:「え?どういうこと?」
 彼女:「和田先輩なんだけど、誰だか分からなくて…」

そこまで言ってその子はクスッと笑いました。

「●●ちゃん、光太先輩なら隣に座ってるよ」

そこで思わず私と彼女は目を見合わせました。
それが初めて私と彼女がお互いを認識した瞬間でした。
ペアで試合、男を見せる挑戦
彼女は明るい子でした。

それまで話したことがなかったことがウソのように
私と彼女は急速に親しくなりました。

試合前にわちゃわちゃ話し、相手ペアに勝てたら
ジュースおごってあげると約束しました。

相手のペアは同じく2年の男子と、1年の女子のペアでした。

彼女はテニスは初心者であまり上手くなかったので
勝てるかどうかは私次第でした。

初めての試合だったので彼女はとても不安がっていました。
キャプテンがピリピリしていたので
負けたら怒られるんじゃないかとビクついていました。

私は大丈夫と励ましました。
彼女のためにも
絶対に勝ってやる、という気持ちでした。

オレが勝たせてやりたい、という気持ちでした。
ポイントを取る度にはしゃぐ彼女が
妖精に見えました。
試合はもつれました。

私と彼女はポイントをとる度にハイタッチをしたりして
いましたが、次第に劣勢になっていきました。

彼女は初心者でしたがボレーなどで頑張って活躍していました。

対する私は意気込みすぎてつまらないミスをしたり、
相手の男子に良いようにやられたりしていました。

結果負けてしいました。

スコアは5-7で、悔しくも敗北しました。

私は悔しくてたまりませんでした。

彼女は頑張ったのに負けたと落ち込んでいましたが
私はオレのせいだ、君はよくやったと励ましました。

次組む時があったら
今度は絶対に勝とうと約束しました。
後輩…募る想い
合宿は順調に過ぎていきました。

私たちのチームは前半の遅れを
少しづつ取り戻し、キャプテンも
段々上機嫌になっていきました。

彼女と私もそれ以降ペアは組みませんでしたが
練習や夕食時などで話していくうちに、
どんどん仲良くなっていきました。

私はどんどん彼女に惹かれていきました。

なぜ根暗な私が可愛い後輩の女の子と仲良く出来たのか?

貴方はここまでお読みになって疑問をもつかもしれません。

大きな理由がありました。

私のチームは上級生男子が
私とキャプテンだけだったのです。
浮かれて調子に乗る自分。
どういうことか?

キャプテンは終始イラついていました。
ぶっちゃげこの時期の彼は
部活改革に意気込んでいて、
かなり厳しくしていました。

そんなわけで他の部員、
チームのメンバー、
とりわけ後輩の女子たちは
みんなかなり怖がっていました。

それで私がある意味ラッキーなことに
慕われる結果になってしまったのです。

他の女子部員からも
「光太せんぱい~~」
と慕われ、大分調子に乗っていました。
チャラい同級生に喧嘩をウラれました。
当然他の同級生男子は
いい顔をしません。

とゆうか明らかにモテない私が
後輩女子に慕われているのを見て、
信じられない、といった感じでした。

そしてわりとチャラい、ロン毛の
ヘラヘラした同級生が絡んできました。

「和田なんて、ヨエーくせに
 今度の試合でボコボコにしてやる。」

次の試合で私とその絡んできた自称イケメンの
彼とのシングルス・マッチが組まれました。

私は一応中学からの経験者だったので
それなりに部活では実力者でした。

対戦相手の彼は高校からテニスをはじめたので
負ける気がしませんでした。
女の子応援団、緊張、ミスの連続…
しかし、
試合は長引きました。

私がミスばかりしていたからです。

私はとても緊張していて、
つまらないミスを繰り返していました。

理由はひとつ、彼女が見ていたからです。

彼女だけではなく、
他の慕ってくれる後輩部員も見守っていました。

女子も多く見ていました。

自称イケメンの彼よりも、
私の女の子応援団のほうが多くいました。
窓際男子 VS 雰囲気イケメン
観客も面白がって見ているようでした。

試合は辛くも私が勝利しました。
しかし決着は相手の
ダブル・フォルト(つまらないミス)
でした。

私は自陣チームの方に帰っていきました。

キャプテンは予想外に苦戦した私に

「和田、全然ダメだな」
と苦言を言いました。

彼女は励ましてくれましたが
他の後輩女子は

「光太先輩ってやっぱりダサくない?」

と言って段々相手をしてくれなくなりました。
ライバルからの挑戦状…
彼女の前で一年越しの決戦!
合宿も最終日に入りました。

私たちのチームも段々勝利を積み重ね、
最後の試合で勝てば優勝出来る所まで来ました。

最後の対戦相手は
今の2年生エースがいるチームでした。

その彼と私は一年前、合宿初日に対戦していました。

その時私がまだ荒削りだった彼に勝利し、
彼がとても悔しがり再戦を要求した、
という経緯がありました。

その後正式に再戦する機会はありませんでしたが、
この合宿の最終日、
彼が去年のリベンジだ、挑戦を受けてくれ、
と言ってきたのです。
私はビビりました。
彼は去年私に負けてからメキメキと実力をつけ、
今や部活のエースでした。

私は入部当初は経験者ということで
上位の実力でしたが、成長がないので、
どんどん抜かされて、
とても彼には勝てそうにありませんでした。

普通に考えたら、彼の相手は
キャプテンしかいませんでした。

しかし前日の夜の作戦会議、
キャプテンは彼の対戦相手を私にしました。

「えー、光太先輩じゃ絶対勝てないよぉ、
 優勝かかってるんだから、キャプテン
 がいいんじゃないですかぁ?」

非難の声が他の女子部員からあがりました。

私もとても勝てそうになかったので
辞退したいと思いました。
背中をおしてくれた一言…
私が
オレも自信ない、キャプテンに変えてくれ__
そう口を開こうとしたときです。

キャプテンはニヤッと笑って
なんと端にポツンと座っていた
あの彼女に聞いたのです。

「●●は、和田でいいと思うよな?」

聞かれた彼女はびっくりしましたが、
やがて私の方を向いてこう返しました。

「大丈夫です。光太先輩は強いもん」

私は言葉がありませんでした。
彼女が眩しすぎました。
愛しすぎました。
イヤなど言えるはずがありませんでした。

そして、勝つしかありませんでした。

そして最終日最終試合、
私は優勝の命運を背負って、コートに立っていました。
逃げる自分への決別へ_
彼女が見守る中、運命の一戦!
観客は彼女だけでした。

他のチームメンバーもいませんでした。

しかしそれは私には関係ありませんでした。

それだけ集中していたのです。
私の前にはボール、ラケット、コート、
そして対戦相手の彼の姿だけが映っていました。

前試合で見せた緊張感は消え去っていました。

彼女が見せてくれた全幅の信頼、
その力が私に安心感を与えてくれました。

今まで試合に見に来てくれた他の後輩女子はいませんでした。

しかし彼女はいました。
私にはそれだけで十分だったのです。
彼女のために__。
試合はスピーディーに進みました。
互角に進みました。

彼は驚いているようでした。
同時に楽しんでいるようでもありました。

「やっぱり和田はオレのライバルだな」

そんなことをコートチェンジの際、
つぶやいていました。

ベンチにいる彼女とすれ違う際、

「私が推薦したんだから、大丈夫ですよ!」

と言われました。
絶対に負ける訳にはいかない、と思いました。

彼女のためにも、負けるわけにはいきませんでした。
劣勢、みなぎる決意
しかし試合は終盤に差し掛かり、
私は劣勢に追い込まれました。

彼が強烈なショットを放ち、
私の疲労が蓄積されてきたのです。

そのうちにギャラリーも集まってきました。

同時進行で行っている試合が終わって
集まってきているようでした。

おもったより善戦している私を見て
驚いているようでした。

真剣な眼をしたキャプテンがいました。
驚いているチームの皆がいました。
相手チームもいました。
前日試合した自称イケメンもいました。
そして心配そうに見ている彼女もいました。

前日の試合のように
たくさんのギャラリーに囲まれることになりました。

私はこれはチャンスだと思いました。
逃げてばかりいた、自分を変えるチャンスだと。

元々この試合も彼が恐くて変えてもらおうとしました。

しかし彼女の視線を受け止め、
彼と戦うことにしました。

そして昨日は緊張し、ミスばかりした
たくさんの観衆の前での決戦__。
辛かった過去を乗り越える
そのための闘いだと思いました。
甘えん坊だった時代を思い出しました。

両親の離婚、いじける自分を思い出しました。

「たれぱんだ」の彼女、中村君を思い出しました。

逃げてばかりいた自分の過去を思い出しました。

ここで、彼に勝利し、
君のお陰で勝てた、過去を決別できた、
そう彼女に言って告白しよう__

そう、決意しました。

私は劣勢を巻き返していきました。

面白いように私のサーブは決まっていきました。
リターンの読みが当たり、
彼のサービスゲームをブレイクしました。

ギャラリーはどよめきました。

合宿の最後に熱烈な一戦、
彼らも興奮していました。

キャプテンも叫んでいました。

いけ!和田!
と。

そしてついに私の
マッチポイント(王手)まできました。

私は勝利を確信しました。

勝敗、そして__。
しかし、その時私は見ました。
彼女の方を。

見てしまったのです。

勝利を確信し、
その後の告白の想像をした時、
つい彼女の事を考え、
彼女の事を見たくなってしまったのです。

そして見てしまったのです。

彼女が他の男子部員と仲良くしているところを。

彼女は赤くなって他の男子部員と談笑していました。
私には背を向けていました。

談笑している彼は私が以前から
彼女と仲良いな、と思っていた子でした。

ゆらぐ信頼__
私は動揺しました。

最後に
彼女の信頼している眼差しを
受けて勇気とパワーを貰おう
と考えていた目論見は失敗しました。

集中しきれないまま、
サーブをはなちました。

ネットにかかりました。

次もネットにかかりました。

私はダブルフォルトをしてしまいました。

明らかに動揺し、おかしくなった私に
観客はヤジをとばしました。

私はマズイ、と思いました。

対戦相手の彼はそのスキを逃しませんでした。

結局、そのまま呆気なく
私は負けてしまいました。

責められる彼女、逃げる自分
「誰だよ、光太先輩で良いって言ったのはよ」

試合後、自チームの反省会で、
そのような声が飛びました。

彼女は小さくなっていました。

私は何も言えませんでした。

彼女は他の女子たちからも
ネチネチ光太先輩なんか推すから、
と責められていました。

私は見ていられませんでした。
敗北…逃走…
そして、本当に情けないことですが
また、逃げたのです。

反省会からも逃げました。

そして、その後合宿終わるまで
彼女と話すことはありませんでした。

彼女とはそれっきり
あまり会う機会がありませんでした。

テニス部は基本男女別の曜日に練習していたため
あり得ることでした。

そのまま私は3年生にあがりました。

そしてひょんなことから彼女と接する機会を得たのです。
体育祭、天国と地獄
私の高校の体育祭は派手でした。

クラス分かれての縦割りで3つの団に分かれ、
優勝を競いました。

細かい説明は省きますが、
そこで私のクラスと彼女のクラスは同じ
団になりました。

そして同じ装飾班になってしまったのです。

これは私にとっては当然嬉しいことでした。
しかし、同時に私は恐怖も感じていました。

この班には当然私のクラスの他の級友などがいました。

部活以外の私を彼女に見せるのが恐かったのです。
友だちがいない自分は
とても見せられませんでした。
彼女は私と一緒の班で喜んでくれました。
最初の集会の時に
一緒にがんばりましょうね!
と話しかけてきてくれました。

しかし、私は恐かったのです。
周りの目を気にしていました。

装飾の作業中などは、当然みんな私語もします。
おしゃべりもします。

他のクラスの男子などは気軽に女子達などと
どつきあったり、からかいあったり、
楽しくおしゃべりをしていました。

私はむっつりひとりで仕事をしていました。

彼女は友達と談笑しながら
不思議なように私を見ていました。

はじめは話しかけてきてくれましたが
段々と他の男子たちの方と話し始めました。

私はひとりでいたのだから当然です。

それでも気を遣ってか、
私にも話を振ってきたりしてくれました。
彼女は強く優しかった、
そして私はもろく臆病だった。
私は本当に辛かったのです。

やがて班の活動にいかなくなりました。
サボりだしたのです。

また、逃げたのです。

彼女の顔が浮かびました。
でも、私の足は集会室に向かいませんでした。

ひとり家に帰り、
ずっと彼女ことだけを考えていました。

特にサボっても、文句は言われませんでした。
私など特にいてもいなくてもかわらない、
という感じでした。

私が自分の殻に閉じこもっている間に、
体育祭は終わりました。

遠目から見る班のみんなは、
青春で清々しく、爽やかに肩を抱き合っていました。

彼女もいました。

私のことなどまるで忘れたかのように、
みんなと一緒になってはしゃいでいました。

私は、泣きました。
自分の弱さに。
ひとりぼっちの卒業式…
普通卒業式の後は、
みんなで寄せ書きをかいたり、
先生たちにお礼を言いに言ったり、
後輩たちと写真をとったり、
色々と忙しいものなのでしょう。

しかし私はヒマでした。

私は友人がいなかったので
みんなの感動の輪に入れず、
ひとりポツンとしていました。

誰ひとりとして帰ろうとしないし、
私は卒業証書を手にしたまま、
動けずにいました。

帰りたい、
と思いました。

でも、本当は名残惜しかったのです。

誰か仲間に入れてほしかったのです。

でもクラスの連中は
このあと打ち上げいこうぜ!
と盛り上がってどこかへ行ってしまいました。

先生方もあまりハメを外すなよー
とからかっていました。

私は廊下を通って帰ろうとしました。

少し泣いていたかもしれません。
卒業を祝える友がいないので
逃げるように下校…
何人かの同級生や先生と目が合いました。

しかし皆、私をみると視線をサッと外しました。

私は校門へいきました。

これで最後、最後の日。

もうこの「女子校」へは戻ってこない。

悔いはないのか?
やり残したことは?

ない、、、とは言えない。
でも、もういいんだ。

そんな問答を頭の中で繰り返していました。

だからその光景をみたときはびっくりしました。

彼女が、校門の前にいたのです。
数人の友人たちと一緒に。

私はマズイ、と思いました。

卒業式の日に、孤独に、
一人寂しく帰る姿を見られたくなかったのです。

彼女は友人たちと談笑していて
こちらに気づいた様子はありませんでした。

私は急いで踵をかえしました。

校内に戻りました。

行くあてなどありませんでしたが、
とにかく彼女に見つかるわけには行かなかったのです。

何処かに隠れていよう、そう思ったときでした。

後ろから思いがけない声が聞こえました。
「また、逃げるんですか?」
彼女でした。

ひとりで私の方をまっすぐ見ていました。

「光太先輩は、逃げてばかり。
 そんなんじゃ、彼女もできないぞ」

彼女は少し笑ってそう言いました。

私は返す言葉がなく、彼女に向き直って、
うつむいていました。

「泣かないでください。
 __私がいいものをあげます。」

お世話になったお礼です。

そう言って彼女は私に銀のキーホルダーをくれました。

___Kota

私の名前がアルファベットで書かれたそれは
薄く青い光を放っていました。

「え…」

私は戸惑いました。

「逃げたくなったら、それを見てください。
 きっと勇気をもらえますから。」

約束のキーホルダー
「約束してください、
 もう、逃げないと。」

私はそのキーホルダーを見ました。

青く光り輝くそれを見ていると
何故か勇気が湧いてくるような気がしました。

「うん、、約束する。」

私はどこか遠い声でそう彼女に答えました。

「うん、…大丈夫、先輩はスゴイ人です。
 私が、__推薦しますよ。」

彼女は少し感慨深い顔になって、
そう言って去っていきました。

慈母のような微笑みを浮かべ私を見つめる
双眸に私はすっかり魅了されていました。

美しい、そう感じました。
そのまま私は立っていました。

キーホルダーをその手に握りしめたまま。
家族から逃げるように
はじめた一人暮らし
大学は東京の某国立大学に進みました。

家から通える位置にありましたが、
私は一人暮らしをしました。

家族から離れたかったのです。

母は好きでしたが、
彼女は基本的に仕事人間で家にいないので、
ほとんど兄とふたりでした。

壊れてしまい、世の中を呪い、ネガティブオーラを
出し続けている兄と一緒にいることが私にとって苦痛でした。

一人暮らしは私の性に合っていたようで、
ひとりになり、私はとても心が穏やかになりました。

家に帰ってきてひとり。

寂しい気持ちは確かにありました。

でもそれは、
女性に埋めてもらいたい、そう考えていました。

本気で彼女が欲しい、そう考えていたのです。

家族のようなクラス…
失った物を得たかに思えた瞬間…
大学は専攻が少人数だったため
さながらクラスのようなものがありました。

20人ぐらいの人数で授業も1、2年の間は
一緒のものも多かったため、
さながら家族のような
アットホームな雰囲気でした。

先生たちもひとりひとり名前を覚えてくれて
時々は学校終わりに
夕食をご馳走してくれたりしてくれました。

その専攻の20人ぐらいで大学のイベントの
模擬店、スポーツ大会、小旅行
などを体験しました。

大学にそんな中高時代のような行事が
あるなど、驚きかもしれません。

私の大学は比較的少人数で
変わっていたのかもしれませんが、
確かにありました。

1年生は基本的に模擬店を文化祭で
出すことになっていました。

そして2年生。

私たちは専攻で劇をすることになっていました。
レジを打ちながら
セリフの暗唱をしました。
外国語の専攻でした。

外国語の劇でした。

私は何故か一番セリフの多い役を割り当てられ、
とても大変でした。

朝から晩までセリフを暗唱しました。

スーパーでバイトをしていたのですが、
レジの横にメモを置いて、
ブツブツと台詞を言って練習しながら
働いていました。

はたから見たらキモイと思われたかもしれません。

しかし私は必死でした。

なぜここまで一生懸命だったのか?

ここまで読んでくれた察しの良い貴方なら
もうお気づきでしょう。

当時夢中になっていた女の子と
劇を成功させたい、と思っていたからです。
下心満載で語学練習
冷やかされながらも楽しい日々
当時夢中になっていた彼女は
黒髪ストレートが似合う長身モデルのような女の子で
大学内でも評判の美人でした。

私はもちろん冴えない一学生でしたが
同じ専攻ということもあり、
徐々に打ち解けていっていました。

また入学後すぐに、専攻の男子たちで
オールの飲み会をやった時、
お約束の恋バナ、女性話が始まり、
メンクイで有名だった私は
さっさとお目当ての子が専攻の男子にバレてしまった、
という過去がありました。

しかしそれで彼らが冷やかしながらも
話すチャンスを作ってくれたり、
要所要所で協力してくれ、
そのお陰で奥手な自分も
大学のマドンナな彼女と話せるようになりました。

本当に雰囲気の良い、アットホームな
家族のような暖かい専攻で、
今でも本当に彼らには感謝しています。

劇の練習はつつがなく進みました。

彼女もキャストひとりで、
私と絡む場面が多い役でした。
ロイヤルホストで放課後デート
したがって私と
一緒に練習をする必然性があり、

そのおかげで放課後残って練習したり、
学校近くのロイヤルホストに2人で
行ってご飯食べながら練習したりしました。

「おお、ファミレスに誘うなんて和田も
 勇気があるじゃないか!」

ここまで読んでこられて
私の臆病者っぷりにイライラしている
貴方はもしかしたらそう思うかもしれません。

しかしファミレスで一緒に練習できるように
仕組んでくれたのは他の専攻の友人のお陰でした。

これがデートと言って良いのなら
私にとって人生初のデートでした。

憧れの彼女と一緒にファミレスで
ご飯デートできるなんて夢のようでした。

友人たちに後に大量のお酒を
奢ったことは言うまでもありません。

とにかく友人たちには助けられていました。

したがって彼らには全て話していました。

私と彼女が交わしたメールなども
(当時はLINEやSNSはまだありませんでした)
彼らに全て見せていました。
恋愛アドバイザーのイケメン親友
特に当時一番仲が良かった親友で
芸能人のような顔をしたイケメンの友人がいたのですが

彼は風貌に違わず恋愛経験が豊富で
的確なアドバイスをいつもくれました。
ここでは彼のイニシャルをとってKと呼びます。

また、こんなこともありました。

一度オールでKの家で2人で飲んでいた時
彼女からメールが来た時があります。

私は時々Kのアドバイスを受けながら
メールを返していきました。

その時はなんとメールのラリーが
朝まで続いたのです。

全部で30通くらいの量でした。

美男美女カップルからのインスパイア
今までそんなに続けたことがなかったので
本当に私は彼のアドバイスのお陰だと思いました。

Kには年上の巨乳の超キレイな彼女がいて
とても幸せそうにしていたのを覚えています。

私も何度か彼らが一緒にいるところを
見たことがあるのですが、

本当に仲良さそうにベタベタとしていて
とにかく距離が近かったり、
目だけで会話をしていたり、
本当に2人だけの雰囲気を作っていました。

そういった恋人たちの仲睦まじい様子を
見せつけられる度に、
私は本当に恋人が欲しい、

自分のことを本当に理解して
分かってくれて、味方になってくれる、
そんな可愛い彼女が欲しい、
と切実に思っていました。

大学の専攻内はカップルも多く、
幸せそうなペアをよく見ていたため、
孤独でひとり寂しくしていた私が
そういった気持になってしまったのも
不思議ではないと感じています。

周りの影響を受け、
「オレにも彼女が作れるのではないか?」
そう、思ってしまっても分かる話しだと思います。

それでその専攻のアイドルに夢中になった私は、

日々、その子とデートしたり、手を繋いだり、
キスをしたり、ハグをしたり、抱擁したり、
スキンシップをしたり、2人で一緒に寝たり、

そういった妄想をして悶ていました。

一人暮らしでしたので家には誰もいません。
時々は寂しくなります。
掃除や洗濯、料理はめんどくさいです。

ふと、彼女と同棲できたら…
そんな風に想像が飛躍していきました。

彼女がごはんを作ってくれて
一緒にテレビを見ながら食べて、
その後お風呂に入った彼女を待つ間
ビールでも飲みながらゆっくりとし、
そして風呂上がりの彼女を抱き寄せて
ベッドへと押し倒す…

そんな都合の良い妄想をして
ひとり興奮をしていました。
滑稽だとお笑いになるでしょう。
まともに女友達もできたことのないヤロウが
何言ってやがると思われるでしょう。

しかし小学校、中学校、高校、
友達もいない孤独な人生を歩んできていた
私にとってそれだけその時の状況は幸せだったのです。

夢のようだったのです。

また私と彼女の関係も徐々に近づいていきました。
一度Kと私と三人で劇の練習と称して
遊びに行きました。

休日でした。
一度大学に行って劇の道具をとり、大学の近くの公園で
練習をし、夕食を食べて、カラオケをして帰りました。

彼女がセリフをミスった時
私がちょっとからかった時に
照れて、もう和田くんのいじわる…
と言って軽く肘で小突いてきた時、

ああ、
自分は彼女のこんな表情を見るために生きているんだ、
と感じました。


その日の帰り、Kと2人歩いていた時、彼が言いました。
「本当はダブルデートにしたかったんだけどな」
彼はそう言って寂しそうにしていました。
巨乳の年上の彼女とは別れてしまったそうでした。

光太は頑張れよ、そう言って背中を叩いてくれた
彼が今でも忘れられません。

アットホームな仲間たち、イケメン親友K、
頼りになる先生、先輩たち、
そして照れると赤くなる長身モデルの美少女…

幸せでした。妄想でも良かった。
その時が、長く続いて欲しいと願いました。

そして、大学の文化祭の日。
____全てが、終わりました。

崩壊の序曲
劇は成功しました。
見に来てくれたお客さんも
喜んでくれていました。

実は彼女が焦って台詞が出てこなくなってしまった
場面が合ったのですが、
次喋る私が上手くアドリブを効かせて対処した場面もありました。

場面が代わり、幕の後ろに引き上げた後、
彼女は真っ赤になって

「和田くん、助けてくれてありがと…」
と言ってくれました。

私は彼女の助けができた自分を誇らしく思いましたし、
照れて耳まで赤くなっている彼女が
本当にかわいいと思いました。

しかしKはどこか浮かない顔を終始浮かべていました。
演技にもあまり精細がなく、
普段は私によく絡んできたのですが
その日はどこか私を避けているようで気になりました。
追憶の一夜
劇が無事終了し、
打ち上げはその日の夜行われました。

関わった専攻のみんなと先生方が
いらっしゃって25人くらいで行われまhした。

みんな緊張感から開放されて
お酒飲みまくりの大騒ぎでした。

私も大量に飲みましたし、飲まされました。

やがて誰かともなく
劇の話になっていきました。

「和田は本当に頑張ってたよな」
「内気なヤツだとばかり思っていたよ」

みんなや先生方も普段あまり前に出てこない
私の活躍を褒め称えてくれました。
「コータは下心からだもんなぁ」
しかしそんな発言が飛び出しました。
その発言をきっかけにみんな酔っ払っていたのか
段々と内容が危うい方向へ行ってしまいます。

「和田くん好きなヒトいたんだ。へー」
「モロバレだろ。高望みすぎるけどな」

お調子者の男子とミーハーな女子が
騒ぎ始めました。
私は必死に否定しました。

彼女や親友のKは離れた場所にいたので
聞こえていないようでしたが、彼らの
声はどんどん大きくなり、ヒートアップしていきました。

「かわいそー。いいじゃん夢見たって」
「分相応ってものがあるだろ」

私は流石にムカッときたのでその男子に
突っかかっていきました、手も出ました。
酔っていたとは言え、かなりムカついていたのです。

彼も殴り返し、喧嘩になりました。
ミーハーな女子は面白い出し物を見るかのように
笑っていました。やがて騒ぎを聞きつけてKがやって来ました。

「おいお前ら、やめろよ。とりあえず高田、光太に謝れ」

Kは私たちを引き離そうとしました。
しかしその高田という彼はKの出現にひるまず、
むしろニヤッと笑って言いました。
「親友のフリの寝取りが!」
彼の声は確かに大きかったです。
しかしそれ以上に響き渡りました。
一瞬その会場の時が止まったように私には感じられました。
全員がこっちを見ていました。

そこから先はよく覚えていません。

大量の飲酒をしたせいか
急激な吐き気と腹痛を催して
トイレに駆け込んだ覚えがありますが
それも定かではありません。

Kと高田が激しく喧嘩した記憶もありますが、
後日他の人の話ではそんなことはなかったようです。

明確には覚えだせません。
しかし、私にとっては1つ明確な事実があり、
それだけが全てでした。

Kが彼女と少し前から付き合っていた
ということです。

実際は3人で遊びに行った後、
2人で何回か飲みに行き、彼の家で一線を超えたそうです。
好きな子と親友が
ヤッている姿を想像し、吐きました…
私は打ちひしがられました。
ヒドイ落ち込みようでした。

しばらく大学も休みました。
その後専攻の仲間たちとは距離を置くようになりました。

その打ち上げでKと彼女が公認カップルのように
なってしまい、目の前で仲良くする2人を見ているのが
本当に辛かったのです。もう、苦痛でした。

他の専攻の仲間も私が彼女に夢中だったことは分かっているので
(女性陣にもバレバレでした)
かわいそうだと私のことを思ってくれていましたが、
私はそういう視線を向けられるのもイヤでした。

2年生の後半だったのでゼミ選びがありましたが
彼女の進むゼミに進む予定だったのも変え、
全く別の、専攻の仲間がまったくいないゼミに進みました。

放課後Kとかとよく飲みに行っていたこともなくなり、
私はまたひとりになりました。
夢から醒め、孤独に戻り、
一人だれもいない部屋で自分を責める…
本当に辛くさみしかったですが、
何故か、何処か、ほんのすこしだけ、
一人になると安心し、ホッとしている自分が
いることに気付き、
そんな自分自身に恐怖しました。

オレは一生仲間も恋人もできない、
一人で生き、死ぬのかもしれない、

なぜなら、オレ自信が心の何処かでそれをのぞんでいるから__

そんな考えに陥っていました。
自分をひたすらに責めていました。
腐り、かけて、いました。

孤独に戻ってからはバイトに励みました。
とにかく考えない時間が欲しかったのです。

深夜11時から朝の9時までスーパーで
働きました。そのまま大学に行きました。
当然眠いので授業は寝ていました。

正直、寝ていたほうが彼らを見ないで済むのでラクでした。

放課後も一人やることがないのが恐怖だったので
夕方ファミレスでアルバイトし始めました。

とにかく時間を埋めたかったのです。
当然生活リズムはおかしくなって行きました。

やがて大学も行かなくなりました。
仲良かった専攻の中でも完全に浮いてきました。
バイトだけの生活になりました。
再婚、18下の弟、
幸せになる父親…
この時期に父が再婚しました。

以前から会っていた30ぐらい年下の彼女と結婚しました。
私は結婚式には行きませんでしたが、
父は幸せそうにしていたそうだったと、親戚の叔父から聞きました。

そしてしばらくして彼らは息子をもうけました。
出産後しばらくして私や兄も父の家を訪ねました。

息子が出来たと喜ぶ彼と
これからが大変よ、と微笑む彼の若妻、
そして彼女に抱かれクリクリとした目を浮かべる赤ちゃん…

笑顔が溢れ、この子をどうやって育てようかなどと
言い合っている父の家庭を見て私は寂しく感じました。

父が幸せそうにしているのは嬉しかったのです。
でも、どこか幼子をあやし、
「こいつにはオレの全てを伝授したい」
などと言っている父を見てつらい気持ちになりました。

甘えん坊な弟に嫉妬…
子どもの成長を見ていると、
本当に時間の経過を感じます。

私が大学をサボってバイトばかりしている間に
弟はみるみるうちに成長していきました。

彼は父親似だったため、同じく父親似だった私に
育っていくに連れて顔が似てきました。

また、同じく子供時代の私に似て、
とても甘えん坊でした。

父も年を取って丸くなったのか、
あまり怒ったりはせず、甘やかしているようでした。

とにかくすぐ泣く彼を見て子供時代の自分を思い出しました。
昔の自分を発見しました。
すぐいじけて泣く弟をよく自分もあやしたり、
なぐさめたりしました。

その度に昔の記憶、割れるプラモデルの思い出などが
脳裏に飛び出してきて、いじけたら助けてもらえる、
ちゃんと両親がいる弟に嫉妬を覚えました。

醜いでしょう。
18も年の離れた弟に嫉妬を覚えるなんて馬鹿げています。

でも父方の親戚の集いなどで
「父の家族」と分類される弟がやはり羨ましかったのです。

対等に親戚やいとこたちと語り合え、交流できる彼が。

私や兄は時々呼ばれることはあっても、
お客さん、扱いでした。

父は長男で3兄弟でしたので
それぞれの家族チームがいましたが
私と兄は当然父の家族の一員ではないので、
(遠い昔はそうでした)
完全に別枠の「お客さん」という扱いでした。

この後に祖父が死去し、そのことを
まざまざと実感しました。
祖父の葬儀でハブられる私たち兄弟…
父は田舎の長男坊だったので
その後の葬儀などで
彼が一番大きい責任を担わされました。

私と兄も長男の息子ということで大車輪のように
働きました。

しかし実際の葬儀や食事の席などは
私たちはお客さん扱いで親戚連中の末端でした。

葬儀の間人数が多すぎるということで親戚一同は
ホテルに泊まりましたが私と兄には部屋は割り振られませんでした。

手配した叔父さんが
3兄弟の部屋しかとっていなかったため
そうなってしまいました。

運命を呪いました。
彼はすっかり失念していた、すまない
と言っていましたが、私は
もうここの一員ではないのだな、と感じました。

また兄は終始何も言わずムスッとしているので
他の親戚連中も気味悪がって相手にしたくないようでした。

それでどんどん溝が空いていったのだと思います。

正直、ずっと無愛想で不機嫌な兄と一緒にいて
自分自身もどんどんネガティブになっていきました。

そしてそんな風に変化していく自分が本当に恐かったです。
ウソをついて留年しました。

バイトはスーパーの深夜と夕方の
ファミレスをやっていましたが

しばらくして夜起きているのがつらくなり、
ファミレス一本に絞りました。

週5ぐらいで働いていて
扶養をこえない範囲(年収130万)ギリギリでした。

学校はほとんど行っていませんでした。

一人暮らしをしていて母は時々
ちゃんと学校に行っているのか聞いてきましたが、
私は順調だとウソをついていました。

4年になってからも就職先や就活は愚か、
単位も当然まるで足りていなかったので
留年するしかなかったのですが

母には教職をとるからそれでまだいる、
と言いました。

母はそれならエライと言って
学費を出してくれました。

本当に彼女には感謝しています。

しかしバイトから帰ってくると疲れ果てて、
大学にいく気力はなくなったので
結局行きませんでした。

そして呆気なく6年目に突入するのです。
大学5年生、6年生…
「仕送りは貰っていなかったのですか?」

そうよく聞かれるのですが
基本的には貰っていませんでした。

父から教育費として母に3万円が月に振り込まれていて、
母がそれをこっちに回してくれていましたが
それだけでした。

月3万とバイト代だけで暮らしていけたのか?

正直言うと、かなり厳しかったです。

前述の通り、年収130万を越えるとダメなので
バイト代はどんなに働いても月10万が限度でした。

当時高円寺に住んでいて家賃が6万4千円ほど
でしたのでホントにギリギリでした。

本当にお金がないときは母親にせびりに行っていました。

しかしそんな回数は多くなかったので
自分でもなぜ6年以上もそれで暮らせたのか
今でも不思議です。

32歳の恋愛授業
バイトは、実は今までの自分からすると
比較的良好な人間関係を築けていました。

仕事中に接する機会があるため
人見知りな自分でも仲良くなりやすかった
というのがあります。

先輩の一人に32歳のちょっと遊んでそうな男性がいました。

彼は直接の指導係のような関係でしたので
私に色々と教えてくれました。

仕事のことのみならず
人間関係面や人生のことなども色々と教えてくれました。

彼いわく恋愛遍歴はすごくて
とても人には言えない様々な恋をしてきたようでした。

「和田くんは童貞でしょ」
出会ってすぐそう言われたときは
私は何だこの人は!、と不快に思いましたが

その後色々とバイトの事を教えてくれたり、
遊びに連れて行ってくれ、仲良くなりました。

彼は自称モテ男らしく手が早く、
バイト先の女の子に常にちょっかいかけていました。

その彼の誘いに応じてドライブなどに付き合うと、
バイト先の女の子もいたりすることがよくありました。

私が人生ではじめてできた彼女も
彼の遊びにくっついていった時に始めて知り合ったのです。

謎の美少女「S」
その日は彼の車で六本木の美味しいお店に
連れて行ってくれるというお誘いでした。

待ち合わせ場所につくと既に彼と、
あともう一人バイト先の先輩の女性が
既に車に乗って私を待っていました。

彼女は当時28歳で童顔で可愛らしいけど
頼りになる先輩女性で、私も憧れていました。

私たち3人は出発しました。
彼はあと一人Sちゃんを途中で拾っていくと言いました。

私はSちゃんに聞き覚えがなかったので
彼の女友達かなと思いました。

途中、そのSちゃんを拾いました。

後部座席に乗ってきた彼女を見て
私は驚きました。

若かったのです。見るからに。

ぱっちり大きな瞳、サラサラの黒髪、
ほのかに香る甘い香り、透き通るような白い素肌、

そんなあどけない顔立ちを浮かべた美少女が
後部座席に1人でいた私の隣に座ってきました。

私の緊張感は瞬時にMAXになりました。

隣に座る少女の体温や独特の甘い匂いが
私を麻痺させました。

前に座る2人は軽く談笑していました。
その2人はどこか独特の雰囲気があり、
この日は幾度となく2人の世界を作っていました。

対する後部座席の私たちはじっと黙っていました。
お互い初対面なので無理もなかったと思います。
六本木ダブルデート
六本木についてしばらくブラブラしました。
次第に私と彼女も打ち解けて話すようになりました。

彼女、Sちゃんがバイトの新人だと言うことを知ってからは
私もバイトの他の人の事を話したりしていましたので、
話題の選定に困らなくなりました。

思った通りSは若く、当時まだ高校生でした。

彼女は一度話すと意外にノリがよく、
仲良さそうに前を歩く、2人を見て

「あの2人付き合ってるんですかね?
 和田さん、私たちオジャマかも?」

などと私の方をみていたずらっぽく笑ったりしました。

その後高級そうな店に入ったり
また六本木ヒルズの方へ散歩をしたり楽しい時間を過ごしました。

帰るまで基本的に
彼と28歳童顔、私と18歳美少女Sという組み合わせでした。
女子高生とヒルズ散歩…
最後、Sが車を降りてバイバイする時に
他の2人にはさようなら、ありがとうございました、
というセリフだったのに対して

私には
「和田さん、おやすみなさい」
と名前を呼んでくれました。

その瞬間、私は何か熱いものを胸に感じました。
そして楽しかった今日一日を思い出しました。

全て記憶に残っているのは
彼女の言葉、彼女の瞳、彼女の香り、
そして彼女の笑顔でした。

家に帰ってからも彼女の事が頭に浮かびます。

電話が先輩からかかってきました。
彼は今日のお礼を述べた後、

「恋におちたか?」
と冗談っぽく聞いてきました。

私は彼にはいやいや、と言いましたが
本気で好きになってしまったかもしれない、
と思いました。
ケンタで英語の勉強会…
その後Sとはバイト先で再会し、
どんどん仲良くなっていきました。

3年生だったSは
私が英語の教職を取ろうとしていることを知ると
教えてほしいと頼んできました。

私は勿論Sとバイト外で会いたかったので承諾しました。

ケンタッキーやマックで
コーヒーを飲みながら英語の勉強会をしました。

定期的に10日に1回くらいのペースでやっていました。

しかしSは大体いつも遅刻してきました。
加えて英語の勉強は大抵あまりせず
ベラベラ学校のことやバイトのことを話していました。

そんな日々がしばらく続きました。

Sはある日その勉強会の帰り、私に、
男に迫られている、
という話をしてきました。
「何度断ってもしつこくしてくるんですよ」

女性からそういった相談を受けるのは始めてでした。
私は自分に何の経験もないので
どういったら良いか迷いました。

また好きな女の子がそういう風にされている話を聞いて
やはり心中穏やかではありませんでした。

「実はその人、和田さんも知ってるひとなんですよ…」

私はびっくりしました。
バイトの人だろうということはわかりましたが
まるでそんな考えはなかったのです。

そしてそれがあの六本木に連れて行ってくれた彼だと知ってからは
本当にびっくりしました。

同時に、すごい優越感も感じました。
彼女が自分に話してくれた、彼に対してとてつもない
優越感を感じていましたし、
もしかしたら彼女は私を信頼してくれているのではないか
と思い、舞い上がりました。
彼女を守りたい、と感じました。
私は積極的になりました。
その後彼女にメールを送ったり、遊びに誘ったり
そういう機会が増えていきました。

「和田さんは何で彼女作らないんですか?」

そういう風にSに聞かれる度、
早く告白して欲しい、そういう意味なのではないか、
と想像し、勇気を奮い立たせていました。

やがて32歳の彼は別の子と付き合い始めた、
という話をSから聞きました。

もう邪魔者はいない、そう思いました。
告白して、Sを彼女にしよう、と思いました。

「いいから早く告白しろよ、チキンだなぁ」

そう思われるでしょう。
しかし私に告白を踏みとどませる原因があったのです。

それはSはデートの度に遅刻をしてきた、ということです。
数時間遅刻は当たり前…
数分程度は当たり前で、時には
2時間、3時間、4時間と遅刻してきました。

連絡がないこともしばしばあり、
私その点は本当に腹が立っていました。

いつも待っている間は来たら文句を言ってやろう、
と思うのですが、彼女が到着し、
「ごめんなさい」
と駆け寄って私の手首を握り、
すまなそうに上目遣いで見るのを見るだけで
私はいつも許してしまっていました。

またその後のデートはいつも楽しそうにはしゃぐし、
今度は~行きましょ、と言うので
私の怒りはいつも消え去っていきました。

しかし、告白の勇気はなかなかでませんでした。
辞めると聞いて私は焦った
そんなまごまごしていた私にきっかけが訪れます。

彼女がバイトを辞めたのです。
きっかけは受験や引っ越しや何かでしたがとにかく
彼女との接点がなくなることを私は恐れました。

メールでその辞めると言う話を聞いて、
私は決心しました。
「オレはSと離れたくない。」
そう彼女に送りました。

それまでテンポよく帰ってきた返事は
なかなか返ってきませんでした。

半日後に
「私も和田さんともっと一緒にいたい。」
そう返ってきたメールを見て、
私は告白が成功したと思いました。

嬉しさ爆発でした。
一人自室で意味もなく叫びました。

普段はあまり飲まないお酒を買ってきて
一人でバカ騒ぎをしました。
酔いつぶれて次の日のバイトはミスばかりで
32歳に怒られました。

しかし私はニヤニヤ笑っていました。
彼は不思議そうな顔をした後、聞いてきました。

「Sが辞めたのはなぜか知ってるか?」

私は受験や引っ越しのせいだと聞いていたので
そう答えました。

彼は少しさみしそうな顔をして違う、と言いました。
私はどういうことですか、と問いました。

彼はSの事をどう思ってるんだ、と聞いてきました。
私は言葉につまりました。

その後、困惑している私を見て彼は言いました。

「そんなんじゃおまえは一生一人だ。
 彼女も恋人もできないぞ。」
お前は一生結婚できないと言われました。
彼の言葉は私を不安にさせました。
わけが分かりませんでした。

家に返ってからSに電話をしました。
彼女は出ませんでしたが、後にメールがきました。

私は彼女をデートに誘いました。
一週間後にデートすることになりました。

「和田さんのおかげで元気でた。」
と言う彼女にオレのほうがだよ、と返し
その日は安心して眠りに着きました。

その一週間後、約束の場所にSは現れませんでした。
消えた彼女…
私は彼女に電話をしました。
彼女は出ませんでしたが、後にメールがきました。

「本当にごめんなさい、風邪ひいちゃって…」

デートは来週に延期になりました。

バイト先では32歳の彼や28歳の先輩が辞めました。
そして彼らと仲が良かった一部の同僚も辞めました。

一気に人手不足になりました。
私も有無を言わさず勤務させられました。

休むには店長に許可証を出す必要がありました。
理由を店長が納得しないと休ませてくれませんでした。

私が学校の試験を理由に休もうとしても、
「お前今更大学卒業する気とかないだろ。」

と言われシフトが強制的に入っていました。
私は臆病だったので怖そうな店長に逆らえませんでした。
ブラックバイト…
家も知られていたので仮病で休んでも家まで来ました。
電話もガンガンかかってきました。

休んだ翌日は他のパートオバサンなどに怒鳴られました。

段々辞めたい、Sのいないバイトなど辞めたい
と本気で思い始めてきました。

Sは次のデートの日も来ませんでした。

大学(彼女は新入生になっていました)の
懇親会とかぶっちゃったと言いました。

私は怒りました。そしてみっともないのですが、
泣きました、バイトがつらい、Sに会いたい、、と。

Sはうんうん、と話を聞いてくれました。
優しく励ましてくれました。
「大丈夫、元気出して
 和田さんは強いから大丈夫ですよ。」

そう最後に言って彼女は電話を切りました。
彼女の言葉…

私はしばらくボーっとしていました。
Sの声を思い出しました。

そしてハッと気が付きました。
「和田さんは強いから大丈夫ですよ。」

「和田さんは大丈夫ですよ。」

「和田さんは(私がいなくても)大丈夫ですよ」

気がついた時私は号泣していました。
すぐSに電話をしました、メールをしました。
でも反応はありませんでした。

家に帰り、すべてのSの関連のものを捨てました。
貰ったプレゼント、手紙、CD、本、、
そして何もなくなり、何もない部屋で
一人また泣きました。

電話がかかってきました。

「Sだ!」と思いました。
私はハッとして、フラフラしながら電話を取りました。

電話口からは店長の声がしました。
忙しそうな職場の声が聞こえました。

一人風邪ひいて来れなくなったから来てくれ、
と彼は言いました。

元々Sとのデートの約束で休みを貰っていた私は
無理です、と言いました。
そもそもバイトにいける精神状態ではありませんでした。
「ウソだろ、お前今家だろ」
彼は問い詰めました。
私は本当にイヤな気分になりました。

約束がある、と言い張る自分に彼はトドメをさしました。

「さっき駅でお前を見たんだよ、
 約束が有るなどとウソをつくな!」

バイト先から駅は目と鼻の先でした。
帰ってきた私が見られていても不思議ではありませんでした。

私はしょうがないので泣きはらした顔を拭って
バイトに行きました。

店長やパートのオバサンからは
ウソをついてズル休みをしたやつ、ということで
いじめられました。

ズタボロで、トボトボと家に帰りました。
Sからは何も連絡が来ません。

またメールを送りました。
辞めたい、逃げたい、そういう気持ちしかありませんでした。
勝手に契約社員になってました。
ヒドイ精神状態の私に更に追い打ちが来ました。
母親から電話がかかってきたのです。

あんた扶養を越える分まで働くなんて、何やってるの!
とスゴイ剣幕でした。

年収130万は超えない約束でした。
私は店長に問い詰めました。

彼は人手不足でこっちも大変なんだから
しかたないだろ、でも大丈夫だ、
契約社員の手続きは進めといてある。
と言いました。

私の中で何かが切れました。

味方は誰もいない、と思いました。
逃げよう__そう決意しました。

母に電話しました。

彼女は学校にもいかず働いてばかりいた私に
怒り心頭でしたが、強制的だったんだ、
というと同情してくれました。

私は家に帰りたい、といいました。
母に甘えたかったのです。
全てを捨てて逃げ出して、
一人暮らしを辞めてもう一度家に帰って

唯一の味方だと思っていた母の元で
もう一度大学に言って、資格をとって、
まっとうな人生を歩み、人並みの恋をしよう
そう考えていました。

母はそうか、なら帰ったら良いよ。
と言いました。

私は安心して引っ越しの準備をはじめました。
店長に実家に戻るから辞めると言いました。

彼は通えるじゃないか、通え、と言いました。
私は無理だ、と言いました。
彼は承知してくれませんでした。
バイト先から夜逃げ…
引っ越しの日が決まりました。
しかし、その日、そしてその日以後も
シフトには私の名前が入っていました。

私は引っ越しの日、バイトを無視して
家に帰りました。

電話は何件も何件もかかってきましたが
私は無視しました。

でも、実は私は罪悪感でいっぱいでした。
やはり他のひとたちは私がいなくて
大変な思いをしているのだろう、と
想像すると胸が痛くなりました。

家に着きました。扉を開け、
荷物を入れました。誰もいませんでした。
引っ越し業者のひとたちは手早く荷物を入れ
去っていきました。

家はほとんど帰っていませんでしたが
全然変わっていませんでした。

数年ぶりの帰宅…残酷な現実…
しかし、しかし、
全然生活感がなかったのです。

やがて兄が帰ってきました。

彼は特に何も言わず彼の部屋に引っ込みました。
いつまで経っても母は帰ってきませんでした。

私は母に電話しました。

そこで、彼女が1年ほど前から
兄を残して家を出て、
職場の男性と一緒に暮らしている
ということを聞きました。

私は唖然としました。
ヘンヘナと地面に膝をつきました。

最後の心の拠り所、
頼りしていて唯一味方になってくれる、
と信じていた母は知らない男の元にいました。
最後の希望が消えた時、
死のうかと思いました。
母にすがり、甘え、泣きつきたい、
大変だった話をして、もう大丈夫だよ、
そういって優しく抱きしめて欲しい、

そんな私の願いは果たされそうにありませんでした。

家に帰っても母はいませんでした。
壊れたように自分の殻に閉じこもっている兄だけしかいませんでした。
味方は、誰もいない。

Sの最後の言葉が脳裏に浮かびました。

「和田さんは強いから大丈夫ですよ。」

全然強くない!
全然大丈夫じゃない!
ダメなんだ、ダメなんだ、
ちっぽけで臆病で甘えん坊で、、、

キミがいないとだめなんだ、
キミにいて欲しかったんだ、
弱いから誰かがいないとダメなんだ…

幼少期のトラウマ

味方は、誰もいない。
私は暴れました。ものに八つ当たりしました。

少年時代頑張って作ったプラモデルを投げて割ったように
自分で先日頑張って荷造りしたダンボールを
乱暴に蹴りました。

こんなもの!こんなもの!こんなもの!

ダンボールがひしゃげて中のモノが飛び散りました。
本、CD、雑誌、色々なモノが部屋に散らかりました。

兄はうるさい音に驚いて部屋から出てきました。

が、暴れる私をしばらく見た後、
何も言わず部屋に引き返していきました。

私は不快になりました。

全てを破壊したいと思いました。
本を投げました。CDを割りました。雑誌をビリビリにしました。

もうどうでも良かったのです。完全に破れかぶれでした。
ものに八つ当たりを繰り返しました。

そしてその時私は一枚の写真を手に取りました。
興奮した私は破り捨てようとしました。

でも、そこで私は動きを止めました。

見てしまったのです。

そこで幸せそうに微笑む男女のペアを。

息がかかりそうなくらい顔を寄せて
ちょっと緊張している男性と、
大きな瞳を輝かせて上目遣いで微笑む少女の写真…

私とSの最初で最後のツーショットの写真でした。

「__やっと、会えた…。」

そう言って私は写真を胸に抱き、泣きました。

Sとの思い出の品物の中で
唯一私が捨てることが出来なかったものでした。

幸せな時代を思い出しました。
楽しかった思い出を思い出しました。

本当にSのことが好きだったんだ、と思いました。
ようやく本当の意味で自分に素直になれた気がしました。

彼女の笑顔を見ることで私は落ち着きました。
自分が荒らしたものを片付け始めました。

「和田さんは強いから大丈夫ですよ。」

Sの最後の言葉をずっと考えていました。
強くなってやろう、そう思いました。

「大丈夫、光太先輩は強いもん。」

いつかどこかで愛しい誰かが言っていた言葉も
思い出しました。

目頭に熱いものがこみ上げてきました。

強くならなくちゃいけない、そう感じました。

そしていつの日か、強くなった自分で
Sにまた会うんだ、そう決め、
ゆっくりと荷物を整理し始めました。

やがて兄が出てきて、
黙って片付けるのを手伝ってくれました。
ゼロからのスタート
バイト先からはその日以後
何回も電話がかかってきました。

実家に戻った次の日、
朝電話の音で起きた私は眠気眼で
受話器を取り、店長のドスの利いた声で
我に返りました。

つい勤めていたときのクセでヘコヘコしてしまい、
今なら許してやるから早く来い、
と言って電話を来られた後、

自分がとても弱く醜く
かっこ悪い人間なような気がして戦慄が走りました。

強くなる、そう決めたのです。
ゼロからスタートするのです。

店長の言葉に従って出勤する準備をしていた私は
机に置かれたツーショット写真を見て
自分の昨夜の決意を思い出しました。

その日以後、電話は出ないことにしました。
電話線を抜きました。
バイト先からはしつこく電話がかかってきて
私は電話が鳴る度に恐怖になりました。

そのため、電話線を抜きました。

もともと母や父は携帯電話で連絡を取っていたので
固定電話はあまり必要ありませんでした。

母は何回か家に帰ってきてくれて
私の荷物の片付けをしてくれたり、
暖かい料理を作ってくれたりしました。
大学にも復帰しました。
ずっと通っていなかった大学も
バイトがなくなったため復帰しました。

6年目の後半で授業も全然出ていなかったため
単位は絶望でしたが
私は逃げてばかりいた自分へのケジメのため
もう単位が取れないと分かっている講義も
出席しました。

机に座ってノートを取り、
レジュメを見ながら教授の話を聞く…
すごい懐かしい感覚を感じていました。

新鮮でした。また1から頑張ろうと思いました。
知り合いはもう残っていませんでした。
当然ですが6年目の後期となるともう
同級生はみんな卒業していました。

入学当初、2年目まで仲良かった
専攻の仲間もみな私以外卒業していました。

正直、かなり寂しかったです。

自業自得、といえばそれまでなのですが
大学のキャンパスの色々なところ、

例えば学食、
例えば図書館、
例えば広場、

そういったあらゆる場所でふと
仲良かった彼らと過ごした思い出や記憶を
思い出してしまい、

「なぜ、オレは一人まだここにいるんだろう…」

そう思い、やりきれない強い切ない想いに
精神が痛めつけられることがありました。
新しい居場所を求めました。
でもその分生まれ変わった自分でいける
チャンスだとも思いました。

昔も根暗な自分を知る人間は大学にはもういません。
(先生はいましたが)

私は次年度、7年目から
新しくサークルに入ろうと決意しました。

私が中高時代にテニス部に属していたことは
ここまで読まれている貴方ならご存知だと思います。

実は大学入学当初はテニスのサークルに入っていました。

しかし、ご存知かもしれませんが、
大学のテニスサークルはなんというか、、
チャラいサークルです。

当然内気な私の肌には合わず、すぐ辞めてしまいました。

またそれ以外に私は入学当初
音楽系のサークルに在籍していました。

実は私は父の影響で中学生の頃から
ギターをやっていたのです。

しかしそのサークルもバイトが忙しくなって
その時は結局辞めてしまっていました。

私は7年目にそのサークルに戻ってみよう。
そう決めました。
新入生のフリしてサークル入部
4月に部室に行きました。

部員達は突然現れたヘンなおっさんに驚いていました。

「誰ですか???」
私は7回生だ、エライんだぞ、と言いました。

部員たちはヘンな顔を浮かべていました。

やがて見学の新入生たちがやってきて
私もその中に混ざりました。

ピチピチの新入生に紛れて25の冴えない男が
いるのは奇妙な光景だったと思います。

そんな風に私はサークルに顔を出し始めました。

活動は週2回放課後、音楽室でありました。

私は正直内心は不安でいっぱいでした。
そうです、いきなり現れて仲良く出来るはずがないのです。

元々人付き合いがヘタな私でしたし、
いきなり何の接点もない後輩たちと
仲良くなれるはずがありませんでした。
「逃げグセ」、が顔を覗かせる
案の定、しばらくは辛い日々が続きます。

私は何とか溶け込もうと、
勇気をだして音楽室のドアを開けるのですが
活動中は他の部員の輪に入っていけません。

彼らが内輪の会話で盛り上がっていると
どうしてもついていけなくなります。

私も何とか勇気をだして話しかけるのですが、
なかなか仲良くなれませんでした。

向こうから輪に入れてくれれば良いのですが
やはり向こうは大分年上の冴えない男など
興味がないのは、当然ですから仕方ありません。

何度も、行くのもうやめようか…
そんな気持ちが襲いかかりました。

その度に過去の辛い記憶が
脳裏にフラッシュバックしました。
__強くなるんだ。
ポケットの中のキーホルダー、
あのテニス部の後輩に貰った約束のキーホルダー
を握りしめ、その度勇気を奮い立たせていました。

本当に昔の自分だったら
間違いなく逃げ出していました。

過去の愛しい女性たちが、私に
勇気をくれたのだと思います。

その甲斐あってか、徐々に、
本当に徐々に、少しづつ、
部員たちとも普通に話せるようになっていきました。
7つ下の同級生
また既に関係が出来ている現役の部員達とは
仲良くなるのに大変苦労しましたが
新入生の子たちとは比較的早く、
打ち解けることが出来ました。

やはりまだサークル内で関係が出来ていない分、
他の部員よりは向こうも仲良くしようとしてくれました。

6月の最初のサークルライブの後、
帰りの電車で私はある新入生の女の子と一緒でした。

彼女は今日の先輩たちのバンドカッコ良かった、
いつか自分たちも同期でバンド組むんだ、
と目を輝かせて言いました。

私はオレも今年から来たんだから同期だよな、
ハブらないでくれよ。
と冗談っぽくいいました。

その子はクスッと笑って分かってますよ、と言い
「和田さんは7つ上の同級生だもんね」
と言ってくれました。
強くてニューゲーム?
その新入生の年代の子達とはどんどん親密になりました。
特にその女の子が私を引き入れてくれました。

LINEの同期グループにも入れてもらいました。
(LINEはこの1年前くらいに登場しました。)

誕生日会や飲み会にも呼んでもらいました。

2人いる男子達と旅行に行ったりもしました。

彼らと仲良くなるにつれ、
上級生とも少しづつ仲良くなっていきました。

サークルの活動にも抵抗なく出られるようになりました。
合宿も楽しかったです。

昔劇で苦い思い出がある文化祭でも演奏しました。

少しづつ、
失った青春を取り戻していっているような気がしました。

そんな毎日に変えてくれたのは
紛れもなくあの日電車で和田さんは同級生だ、
と言ってくれた彼女でした。

いつも困った時は彼女が助けてくれました。
要所要所で私のケツを叩いてくれました。

そんな私が、彼女に惹かれていくのは、
本当に、必然でした。
大学8年目と焦り
それでも、心にブレーキがありました。

Sのことなどで、トラウマがあったのです。
今の関係を壊したくありませんでした。

彼女とは微妙な距離感で1年目を終えます。
私は大学8年目になりました。

「8年?なんですかそれは冗談ですか?」

そう思われても無理はありません。
お恥ずかしい話ですがサボっていたツケで
単位が全然まるで足りていなかったのです。

大学は8年間いられます。
つまり、この年が大学生でいられる、最後の年でした。

私は焦りました。彼女は絶対にGETしたい、と考えました。
将来のことは何も考えていませんでしたが、
大学を出た後、小心者な私に出会いなどあるとは思えませんでした。

私は勉強を始めました。恋愛を勉強しました。

慎重に、確実に、彼女をモノにしたい、
そのためには知識を増やす必要があると考えたのです。
プロテインと筋トレ器具購入!
「女にモテるトーク術」
「女性が好きな男性に見せる脈ありサイン」
「女性心理の謎」

そういった女性にモテる関連の本を
片っ端から読み漁りました。

恋愛方法や女性心理について書かれたウェブサイトを
一日中見ていました。

女にモテるためには細マッチョになると良い、
という記事を見て、早速Amazonで
トレーニング器具とプロテインを注文しました。

数日後に、私の玄関に届いたそれを兄は
ヘンなものでも見るように見てハナで笑いました。

私は大急ぎで自分の部屋にそれを持っていきました。

これでガリガリでやせ細った自分の体型を
変えて、あの子に頼りになる、と思わせることが出来る、
と思い、トレーニングに励みました。

しかし鉄アレイは重く、プロテインは激マズだったため、
しばらくして止めてしまいました。
オシャレに目覚めました。
また、別の本か記事で
モテる男に変わるのに最速の方法は
ファッションを変えることである、
と教わりました。

私はそれまでまったく服などに興味がありませんでした。

思い返すとSや専攻のイケメンが服に気を遣ったほうが良いよ
と言っていたのを思い出しました。

それで、私はこれだ!と思い
服や靴やバッグなどの研究をはじめ、
たくさんネット上で注文しました。
(リアルで買うのは恥ずかしかったのです)

今度は兄に見られないように
配達時間は毎回指定して
到着予定日は朝から玄関で待機していました。

服やクツは確かに私の印象を変えてくれました。
しかし正直、オシャレな服を来て学校にいくのは
かなり照れくさかったです。

しかし服を変えたのはインパクトがあったようで
他の皆からもかっこよくなったね、と言われました。
情報商材にお金をつぎ込む…
が、彼女との距離は特に縮まりませんでした。

私はモヤモヤしていました。
そんな時、一通のメールが届きました。

それは私がいつも暇つぶしに見ていたサイトの
メールマガジンで、
女性を落とす究極の方法を公開します…
と書いてありました。

それは恋愛テクニックの情報商材の販売でした。

6万7000円しました。
私は迷いました。が、
思考停止状態に自分を追い込んで、
購入のボタンをクリックしました。

すぐPDFファイルのダウンロードURLが送られてきました。

私はそれを読みました。何度も何度も。
24時間読みました。暗記するくらい、読みました。

信じられないかもしれませんが、本当のことです。
そして、私は恋愛教材にハマりました。

その販売者の他の商品にも手を出しました。
他の教材も手当たり次第購入しました。

ハマるにつれ、どんどん新しい情報が欲しくなり、
次々にお金を情報商材につぎ込みました。
ヤフオクで家族のモノを
無断で売りました。
「そんなにお金があったのですか?」
とよく聞かれるのですが、勿論ありませんでした。

バイトをしていて、実家で家賃はないので
一人暮らしのときより遥かにラクだったのですが
それでも勿論お金はすぐに無くなりました。

困った私は家にあるものをヤフオクで売り始めました。

CD、本、DVD、服、ゲーム、家電製品、iPod、
兄の私物(無許可)、母の残した服など(無許可)…

とにかく使わないものは片っ端から売りました。

値段を調べるのが面倒だったので
とにかく1円スタートでさばきました。

配送がとにかく面倒だったを覚えています。

近くの郵便局に毎日のように行っていたので
完全に顔見知りになっていました。
テクニックを彼女に使いました。
多くの恋愛知識、テクニックを学び、
私は満を持して彼女と対面しました。

多くのテクニックを使って
彼女を自分に惚れさせようとしました。

・意味もなくイジったり、からかったり、
・メールを既読スルーして焦らしたり
・他の女の子と仲良くしてる様を見せたり
・去り際に頭をポン、と叩いたり、
etc…

とにかく色々試しました。
しかし、結果は散々でした。

話しかけてきてくれなくなりました。
メールしても返ってこなくなりました。
以前より仲が明らかに悪くなってしまったのです。

私はワケが分かりませんでした。
覚えたことをしっかり実践したはずなのになぜだ!
という気持ちでいっぱいでした。

恋愛教材に疑問と怒りを覚えました。

詐欺だ!オレは騙された!

そんな気持ちで一杯でした。
恋愛教材を買ってもモテない理由
もし貴方が当時の私と同じようにたくさんの
恋愛教材を買った、実践した、けど
効果がない、上手く行かない、
と悩んでいる場合はお伝えします。

それは貴方のせいではありません。

恋愛教材、恋愛業界ビジネスのせいなのです。

長くなってしまうのでここでは簡潔にお話しますが、
恋愛教材を買って上手く行かない原因はおおまかに2つあります。

1:作者のモテるようになった記録である。

人はひとりひとり違います。
その作者と貴方は違います。
違う人間のマネをして上手くいくはずがありません。

また、多くの場合うまく行った原因を後から考えて
作っているので、全然的が外れていることも多いです。

2:ビジネスのため

当然彼らはお金儲けのためにやっています。
貴方をモテる男にするためではありません。

ビジネスでは継続客、常連、リピート客が超重要です。
貴方にモテるようになってもらっては困る、
というのが現実的な理由です。

以上2つの理由から、私たちが恋愛本やノウハウをいくら
勉強してもしょうがない、ということが分かると思います。

モチロン、中には真摯に研究に研究を重ね、
モテない男性たちを純粋に救いたい気持ちで作られた
恋愛教材もあると思います。

ですが極めて数は少ないでしょう。

身も蓋もない話ですが、そんな
砂漠でダイヤモンドを探すような真似をするより、
単純に女性が惚れてくれる
男性に自らが進化すればいいと今は私は思います。

当時の私も同じような結論に至り、
恋愛教材のテクニックにこだわるのをやめ、
精神面や感情面、肉体面、全ての面で
単純に素晴らしい男、になろうと思いました。

そして、そのために
健康、心理学、免疫学、会話術、などを調べていきました。

女性にモテる、という目的から考えたら
完全に回り道だったかもしれません。

しかし、すぐにモテるようになりたい、
という短期的な欲望を抑えた時、新たな道、
そして思いがけない出会いと発見が私の前に訪れました。
オナ禁との出会い…
性と健康について調べていたときでした。

ネット上で、オナニーをやめるオナ禁、という行為が
ものすごい効果がある、と書かれていたのです。

一定期間自慰行為をストップすることで
性エネルギーが体に充満し様々な効果が現れる
と書かれていました。

主な効果として、

・抜け毛が減る
・眼が大きくなる
・女性からモテだす
・運が良くなる
・前向きになる
etc…

など信じられないようなほどたくさんの事が書かれていました。
そしてそのリンク先には
『断射プログラム』
といういかにも怪しい教材が売られていました。

そこの販売ページによると、

・トップアスリートの多くは、試合前にオナ禁が義務付けられている…
・女性は、オナニーをしている男は本能で分かるので避ける…
・オナ禁でフェロモンを出し、女性を引き寄せることができる…

などなど到底信じられないような事が書かれていました。

私は、「はっ、どうせウソだろ。」
と思ってすぐさまページを閉じ、
フロに入って、いつものように就寝前に
シコシコとパンツからペニスを取り出して
あの子を思い出しながら一発ヌキました。

それで満足し、脱力し、寝ようとしました。

しかし、寝られないのです。
私の頭のなかで先程見たサイトの
オナニーをすると
性エネルギーを放出し無気力になる
という記述が繰り返し、繰り返し、
脳裏に思い起こされるのです。

なぜなら、本当だったからです。
オナニーをした後、
言葉にしづらいのですが、たしかに
エネルギーを失った、失っている感じがしたのです。

私は飛び起きました。
PCを開いて、先程のサイトに飛びました。
もう一度、セールスレターをよく読みました。

購入ボタンを押す時、
決済画面でクレジットカードの番号を入力する時、
何度も何度も自問自答しました。

「本当に信じるのか?」
「また、騙されるんじゃないか?」

手が震えました。また、過ちを犯すんじゃないか、
と思いました。

でも、心の声が聞こえました。

「ソイツの行っていることは正しい。」

体が答えを知っていたのです。

その時の自分自身、
そして過去にオナニーを
一日に何回もやりまくっていた頃の
自分の体調を客観的に思い出せば答えは見えていました。

私は決済を完了しました。
脱力して、椅子にもたれかかりました。

やがてメールフォルダに
『断射プログラム』のファイルが届きました。
猜疑心ムキ出しで聞きました。
私は鬼の形相を浮かべてそれを開きました。
買ったからには後戻りできない、
絶対に死にものぐるいでやって
女性を引き寄せるんだ!という思いでした。

また返金保証があったので
妙な教材だったら即座に返品してやるぞ!
という疑いの気持ちもありました。

が、
「sei-yoku1」
と書かれた音声ファイルを聞いて、
私はあっけにとられました。

「え~どうもこんにちは~
 LowSowです、、、ウンっ」

気合入りまくり+猜疑心MAXだった私は
ヘッドホンから聞こえてきたいい意味で
ノーテンキな、やる気なさそうな声に
びっくりしました。

『断射プログラム』
などという宗教チックな教材だったので
もっと教祖とかそういう真面目で固い、
厳かな人物が作っているのかと思っていたのです。
LowSowと名乗る謎のモミアゲ男
自称モミアゲが濃いその怪しい男は
ベラベラと得意の調子で
オナニーの害やオナ禁の効能について
調子よく話していきました。

不思議と私は彼の調子に乗せられ、
高ぶっていた気持ちが落ち着いてきました。

先程までの生きるか死ぬか、のような瀬戸際の
感情からもっと力が抜け、リラックスしていったのです。

そして、今まで女性からモテなかった、
またあの彼女にどこか避けられる要因も、
この熱くなりやすい自分の性格にあるのでは、
彼が軽快に性欲について語るのを聞きながら思いました。

とにかく落ち着いて、まあよくわからないけど、
この妙なLowSowとか言う男の言うことをとりあえず信じて
オナ禁をしてみよう、と思い、その晩は寝ました。
ペニスをイジリたい欲 
VS 彼女への想い
オナニーをやめればいい、
とてもシンプルなことです。
でもとても大変でした。

当時の私は寝る前に一発
チンコをいじってからでないと寝られない体質でした。

リセット(オナニーをする)
する度に自己嫌悪に陥りました。

しかしその度にLowSowの声と、
あの彼女の事が頭によぎりました。

抱きたい、ベッドの上で一緒になりたい、
心からそう思える、彼女は本当に
100点満点をつけられるほど好みの女性でした。

「チャンスを逃すわけには、いかなかったのです。」

そんな思いと
『断射プログラム』のメソッドのおかげで
私は一週間のオナ禁に成功しました。

そして私は、自分のあの夜の選択が
間違いでなかったことを身をもって実感したのです。
脅威のオナ禁パワー
一週間、たった一週間ですが、
人生で一番濃密な一週間になりました。

ターニングポイント、人生を省みて、
大きな意味を持つ一週間だったと思います。

実感したオナ禁効果について、特に
印象的なものについてお伝えします。

1.まず第一に眼です。目が大きくなりました。
この手紙の始めの部分で
アイドルみたいな女の子に
「目をつぶって食べてる」
と私が笑われていた、という話を覚えていますか?

とにかくそれぐらい目が細くてコンプレックスでしたが
この一週間で周りから驚かれるほどパッチリしました。
2.次に、朝起きられるようになったことです。
私は朝が死ぬほど弱く、寝起きが最悪で、
大学の1限は行けた試しがありませんでした。

目覚ましを設定してもまるで効果なく、
寝ながら止めてしまうので意味がありませんでした。

それがこの一週間で目覚まし通りに、
というか目覚ましより前に起きられるようになったのは
ビックリ仰天でした。

朝ムクリと起きて、のそのそと起き上がって
顔を洗って、歯を磨いて、部屋に戻ってボーッとしてたら
突然、「ジリリリリ!」とアラームが鳴った時の衝撃を、
忘れられません。

アラームより前に起きるなんて想像してなかったのです。
目覚ましはこんな風に鳴るのか、とか思った記憶があります。
3.そして、運が良くなり、プレゼントが当たりました。
この一週間の間に友人の結婚式があり、
招待されて行きました。

オナ禁をしていたので
「何かいい出会いでもないかなぁ…」
と思っていましたが

まあそれは特になにもなく…。

しかし式の終盤、
定番ですがプレゼントが当たるコーナーがありました。

そこで私は当たったのです。ヨッシャ!と思いました。

式に来ていた3人ぐらいしか 当たらなかったので

「これはオナ禁効果で運が良くなったんじゃないか!」

と興奮したというエピソードがあります。
(ちなみに当たったのは なんか妙な健康器具でしたが…)

ただそんな上記の結果よりも
一番、私が救われたものがあります。

それは、そう、彼女との関係が改善されたことです。
夢か幻か?
ツンツンしていた彼女の態度が段々丸くなりました。

硬い表情を浮かべて睨んでいたのが
柔らかく艶っぽい目つきで上目遣いをするようになり、

口を開くと「ヤダ」と言っていたのが、
みゃーみゃーと甘い声を出して私の名を呼ぶようになり、

私が近づくとささっと逃げていたのが、
べったりくっついて子猫のように甘えてきたり、

信じられませんでした。

夢じゃないのか?幻じゃないのか?妄想じゃないのか?

オナ禁でこんなに変わるものなのか?

私は本当にびっくりしました。

しかし、目の前で嬉しそうに微笑んでいる彼女を見て、
脅威のオナ禁パワー、
性エネルギーの強力さを実感したのです。

彼女は数ヶ月後に留学で日本を離れ、
1年間返ってこないことが決まっていました。

早く想いを告げる必要がありました。
性欲に溺れスランプ…
子猫のように甘えてくるようになった彼女に
私の理性は持ちませんでした。

そうです、リセットしてしまったのです。
一週間のオナ禁で強烈な効果を感じていたにもかかわらず、
自分のモノを取り出し、抜いてしまったのです。

本当に可愛い、自分好みのいい匂いを持った
彼女にくっつかれ、クラクラしました。
その日は家に帰り、どうしても我慢できなかったのです。

この時我慢していたなら…

これを書いている今でも激しい後悔に襲われています。

それきりしばらく、
私はオナ禁を同じくらい長く続けることができなくなりました。

彼女とまた仲良くなれたから、満足してしまったのです。

毎日彼女の感触を思い出し、
夜にオナニーする日々が続きました。

心の何処かでは、そんな自分に罪悪感を覚えつつ…

彼女が日本を離れるまで、そんな時間は残されてませんでした。
私は焦りました。
2人きりの電車内で…
その日は珍しくサークルの帰り、
電車内で私と彼女は2人でした。

これは神様がくれたチャンスだ、と私は思いました。

車内にもあまり人はいませんでした。
彼女は楽しそうに今日の事を話していました。

活動帰りに皆で夕食食べた時に2人とも少し
飲んでいたので彼女の横顔も赤みがさしていて
色っぽい感じでした。

それまで黙って彼女の話を聞いていた私は
意を決して彼女の瞳を見つめました。

私の真剣な眼差しに何かを感じたのか
彼女も口を閉ざしました。

しばらく時が止まったように感じました。

私はそっと彼女の手を握りました。
彼女はビクッとしましたが、握り返してくれました。
本気で本気で大好きだった。
想いを、告げました。

初めてはっきりと彼女の目を見て、
その可憐な瞳に映るちっぽけな自分の姿を見ながら、

はっきりと彼女に、
「もっと一緒にいよう。離れる前も、離れてからも。」
そう、告げたのです。

本当に長い道のりでした。

中学、
クラスのアイドルの子、突然できた親友、
誤解するクラスメイトに、本当の自分の気持ちがどうしても言えなかった。

高校、
本当は仲間に入りたかった、
そして逃げてばかりだと言いながら激励してくれた後輩S…

大学、
イケメンK、専攻の彼女、
逃げずにしっかりと彼らに向き合うべきだった…

バイト、
突然消えた彼女に何か言うことはできなかったのか?
理不尽な職場も一人で溜め込まないで同僚などに相談できなかったのか?

両親、
もっと彼らに「子ども」になるべきだった。
そばに居て欲しい、自分の想いはそれだけなはずなのに
どうしても素直に伝えられなかった。

ようやくでした。
遂に、逃げずに自分の気持を伝えることが出来たのです。

しかし、
現実は残酷でした。
彼女はそっと私の体を押し、離しました。

私の言葉が終わりきる前に
握っていた私の手を解きました。

そして少しの間、彼女は真顔になりました。
その後、優しく微笑み、
顔を上げて私の顔をしっかり見て、

「今まで本当にありがとうございました。
 留学がんばるね。可愛い彼女作ってね。」

そんな意味合いのことを丁寧に告げました。

その日の夜、 私は一人泣いていました。
精子を出して、 ベッドの上で仰向けになって
彼女とのやり取りを回想していました。

すごい切なかったのです。
遂に、遂に、自分の気持に正直になれた。

しかし、現実は残酷だった。
それなら、逃げても同じじゃないか、
いや、キズつかない分マシじゃないか、
と。

__逃げたい。
もう、学校もサークルも行きたくない。

彼女に会ってなんて言えばいいか、
分からなかったのです。

しかし、その時ふと目についた物があったのです。
私の名前がアルファベットで書かれたキーホルダーでした。

机の上に無造作に置かれたそれを見て、
私は彼女の言葉を思い出しました。
「逃げたくなったら、それを見てください。
 きっと勇気をもらえますから。」
キーホルダーは力強い光を放っていました。

私は泣くのを止め、それを手に取りました。
銀色のそれを見ると、不思議と勇気が湧いてきました。

オナ禁を一週間、頑張っていた自分を思い出しました。

その時感じた”力”を思い出しました。
__脅威の、オナ禁パワーを。

『断射プログラム』を引っ張り出してLowSowの声を聞きました。

「__オナ禁は30日ぐらい続けるとヤバイぞ」

彼はそう語っていました。
私はニヤリと笑いました。

もっと続けてやろう、そう決意しました。

オナ禁の効果は一週間で実感済みでした。
しかしその後はスランプに陥って続けられていませんでした。

鏡を見ると、目もまたショボくなっていました。

これじゃ、フラれるわけだ。
そう思い、私は安心しました。

彼女が留学言っている間、オナ禁を続けて
びっくりさせてやろう、そう、決意しました。
289日の奇跡
今思えば、その日、その瞬間が
私の人生のターニングポイントでした。

私はその日2015年の8月8日から、
2016年の5月23日までオナ禁を続けました。

289日です。

それまでの最高記録は10日前後でした。

およそ30倍くらいの長さ続けたのです。

本当に私にとって彼女に振られたことが
大きな意味を持っていたことが分かります。

そしてその289日で、私の人生はガラリと変わりました。
それは、まさに奇跡と呼ぶに相応しいことでした。
逃げずに、人生に立ち向かえるようになりました。
逃げグセ、は私のガンでした。

そこを治療した後、新しい世界が待っていました。
私は女性関係で悩むことがなくなったのです。
女性の真の姿
この289日間で私は多くの女性と肉体関係を持ちました。

そこで私は知ったのです。本当の彼女たちを。
良くも悪くも昔の私が完全に知らない世界でした。

・ほおっておいた時に拗ねる何とも言えない表情…
・ベッドの上での一糸まとわぬ透き通った美しい肢体…
・浮気がバレた後の背筋が凍りそうな視線の冷たさ…
・本当に安心したときのこどものような素直であどけない行動…
・本気で惚れたときのかかってくる、メール、電話の強烈さ…

肌と肌で触れ合ってみて、初めて分かるものがありました。

女性は繊細で、傷つきやすく、
そして強くて、美しい、面倒な生き物でした。

彼女が海外へ旅立った後、
サークルでは何故か私を巡って
下級生たちが争うことになったりしました。

私はそのうちの一人を選んだのですが、
その後女の嫉妬、そして極めてドロドロしている
大学のサークル内の恋愛事情を知って唖然としたのです。

後輩の一人から深夜にLINEでLOVE系のメッセージが
97件届いているのを見たときは戦慄を感じました。。

アルバイト先も同様でした。
信じられないかもしれませんが、
何故か女子同士で私の取り合いになりました。

実際は私は嬉しかったですか、
職場でやられるのは面倒な部分がありました。

何人か可愛がっていた女の子が辞めました。

その子が嫌っていたバイト先の先輩(27、巨乳)
と私がホテルに行った次の週の日でした。

自分のせいかと思うと、複雑な心境がありました。

バイト先の高校生2人とデートに行った帰り、
何故か気がついたら3人裸で寝ていたこともあります。

私はやはり今まで縁がなかった分、
女性に対するスキンシップ欲が高く、
近寄ってくると断れませんでした。

289日でストップしてしまったのも、
実は結局この女好きが原因でございました。
女性のパワーが運命を変える
『断射プログラム』でLowSowが語っていたことで
私の心に残っていたことがあります。

それは、私たち男性と女性は元来ひとつであり、
それぞれ異なる陰と陽のエネルギーを持っている。

それらが融合した時、初めて私たちは
本当の私たちのパワーを得ることが出来る。

という言葉です。

素晴らしい女性と交わることで、私たち男性は
信じられないパワーを得ることができる、
という意味でした。

それはまさに実感しました。

オナ禁を続け、性エネルギーを溜め、
女性を引き寄せ、女性とふれあい、
それを信じられないレベルの『パワー』に
変えると、全ての部分が引き上げられました。

・内向的だった性格がポジティブで活動的になりました。
・やせ細りガイコツみたいだった肉体が引き締まりました。
・何も目標がなくゲームとSNS依存だった自分に人生の目標ができました

オナ禁は確実に、自分を変えました。
まず、女性関係。
そして、私の人生、運命をも。
性エネルギーを味方につけよ。
貴方も、もし、昔の私のように女性関係で
悩んでいるのなら、オナ禁をすることを強くオススメします。

そして本当に素晴らしい女性と生まれたままの姿になって、
肌と肌で触れ合って見て下さい。

「そんなオナ禁しただけで
 女性と抱き合えるはずがない!」

そう思いますよね。
私もそう思っていましたから気持ちはよくわかります。

とりあえず実践してみることをオススメします。
一週間くらいたつと変化を実感できるはずです。

「そんなこといったって
 女性と会う機会がないよ!」

そう答える方もいるでしょう。

でも本当に全く女性と会わない人は
あまりいないと思います。

例えばコンビニの店員などはどうですか?
コンビニなら日本中どこにでもあります。

「そんなナンパなんて無理!」

そんな声が聞こえてきそうです。
わかりました。

では今貴方が所属している団体で出会えば良いのです。

全くどこにも所属しないで家に一年中ひきこもっている、
という人はあまりいないでしょう。

学校、職場、バイト、何かの習い事、
何かあるはずです。

組織恋愛3つの要点

私も主にサークルとバイト先で女性と関係を持ちました。

そこで少し3点ほど、サークルやバイト内で
恋愛する場合の私なりのポイントを
貴方にもシェアしたいと思います。

私は会社勤めをしたことがないので分からないですが、
職場恋愛でも通じる部分があると思います。
1:関係は筒抜けである
女性はウワサが大好きです。
関係を持ったら、ほとんど他の女性たちに
バレている、と思ったほうが良いです。

つまり、同じコミュニティの他の子に
手を出すのは覚悟をしたほうがいいと言うことです。

またこれは告白やデートの誘いなどでも
同じです。勝手に情報が広まります。

コソコソしないで堂々とした方がいい、
という意味がここにあります。
2:後輩男子と仲良くせよ
コミュニティには男女別、世代別に6つの属があります。

サークルや部活で考えるとわかりやすいと思います。

男性の私たちの視点で見ると
先輩男子、同輩男子、後輩男子、
そしてそれぞれの世代の女子です。

この時特に意識して仲良くするべきなのが
後輩男子です。

多くの男にとって一番興味がない層だからです。
ヘンな意味ではありません。
私が長い大学生活の中で見てきた感想です。

同級生はやはり仲良くしますし、仲間意識を感じます。
先輩は頼りになりますし、憧れます。
ただ、後輩は多くの人にとって、あまり魅力ではありません。

私たち男性にとって勿論女の子の後輩は可愛いものです。
しかし男の後輩は実際あまり興味がないです。

これを、利用するのです。多くの男性が出来ていません。
後輩の男性に優しくしてあげると、それだけで貴方のブランドができます。

後輩女性に優しくする先輩男性はたくさんいます。
だから逆にそれをしない、貴方に価値を感じるのです。
3:嫉妬心を煽れ
定番のテクニックです。
でも、集団があると効果が倍増します。

女の子にはやはりプライドがあります。

特に自分がモテる部類だと思っている子には
他の女性には負けられない思いがあります。

また、自分よりちょっと上だと思っている相手は
とても意識しています。

これは生物学的に実証されていることです。

コミュニティ内で恋愛する場合、
必ず上の方から狙って下さい。

ちょっとモテなそうな地味な子と妥協してやってしまうと
貴方の評価がそこに固定されてしまいます。

絶対に自分に自身がある子は股を開いてくれなくなります。

この3点のポイント、意識してみて下さい。
実は私の力ではありませんでした…
私がここまで劇的に、素早く
女性関係を289日で一新できたのには
実は理由がありました。

『断射プログラム』とオナ禁、私の覚悟、
それだけではここまで行くのは不可能でした。

実は当初『断射プログラム』でオナ禁を極めた
精鋭達にLowSowから招待状が来ていた、
謎のオナ禁塾のプログラムを実践していたからです。

それは私が椅子からずり落ちそうなほど
驚愕した『断射プログラム』の内容を、
遥かに超えた次元のレベルのプログラムだったのです…!
真の漢(オス)を作るプログラム…
オナ禁は確かにただオナニーを我慢して
止めても効果があります。

しかし、この謎のモミアゲ男LowSowのオナ禁塾、
『Majestic Academy』の内容は
そんなオナ禁をただしろ、
というレベルの話ではありませでした。

オナ禁をして溜まった性エネルギーを
フェロモンやオーラに変換して、
女性を引き寄せる男に進化させるためのプログラムだったのです。

DNAレベルで女性を引き寄せてしまう、
他の一般男性からしたらなんとも卑怯な男
塾生を変化させるためのプログラムだったのです。

私が短期間で女性を引き寄せてしまう男になった理由も
この『Majestic Academy』の内容を何も考えずに
ただ実践していたからなのです。
塾生しか知らない、
ズルくて、卑怯な禁断の方法
サークルの後輩から97件LINEが来たのも、
実はただ『Majestic Academy』で教わった、
ステップどおりに彼女にメールを送っただけでした。

バイト先の高校生2人と寝たのも、
『Majestic Academy』で教わった、
性エネルギーの転換法を応用してみただけでした。

それらの方法は、女性が無意識で反応する、
本能が拒めない、あまりにもズルくて卑怯な方法なので
ここでは詳しく語れません。

が、
生物学的な研究から考えられた手法
だということだけお教えします。
私はLowSowの言うことを
ただ愚直に実践しただけ…
そう聞いて貴方はどう思いますか?

「何だアドバイス聞いていたのかよ!
 ズルいじゃないか!」

そう怒られても仕方ありません。

特別に参加していたプログラムのお陰で
結果が出たと言われても自分には関係ないと
お思いになるでしょう。

私も今までそう思って、
このオナ禁塾の事を秘密にしてきました。

私一人だけでオナ禁を正しく極め、
世界中の魅力的な女性とイチャイチャしたいと思っていたのです。

ですが、実はその後ひょんなことから考えが変わりました。

より多くの男性に、女性を引き寄せる
男になってもらいたいと考えるようになったのです。
(この理由は後ほどお話します。)

そしてLowSowに頼んで、
なんとオナ禁塾『Majestic Academy』を
一般男性に紹介する権利を頂いたのです。

つまり、今この手紙をお読みいただいている貴方は、
オナ禁塾『Majestic Academy』に参加する権利があります。

もし、貴方が今女性関係でお悩みなら…
計り知れないほどのビッグ・チャンス
です。

想像してみて下さい。

今までお読みになってきた私の長い物語、
臆病者のダサい男のカッコ悪い恋バナ…

そんな私でも、
女性に求められる男に変わることが出来たのです。

しかも、数ヶ月という、短期間で。

貴方がもし、私のような
童貞で、根暗で、友達ゼロで、シャイな、アラサーでも、

『Majestic Academy』の内容を
ただ黙ってステップどおりに実践すれば、
数ヶ月で女性から求められる男性へと変わることができます。

もし貴方がもっとカッコいい男性なら
(おそらくそうでしょう)
もっと早く大きな結果が出ることは
火を見るより明らかです。

聡明な貴方なら、今回の
オナ禁塾『Majestic Academy』へのご招待が
計り知れないほどのビッグチャンスという
私の言葉に納得なさるでしょう。

この手紙では塾の内容、
その膨大なカリキュラムについて
細かく説明しません。

塾のその興味深いカリキュラムは、
直接塾長のLowSowが説明してくださいました。

ので、そちらを今すぐご確認ください。


早く結果が欲しい、そんな貴方に朗報です…
私は289日のオナ禁で人生を変えました。

ですがそれはお書きしたように
本当に好きだった女性にフラれて、
その辛さ、痛みを乗り越えてようやく達成できたものでした。

それまでは一週間のオナ禁が限界で、
なかなか続けられなかったのはこの手紙を
ここまでお読みになった貴方はよくご存知だと思います。

だから289日という長期間、オナ禁を
続ける、ということがどれだけ大変か
私はよく分かっています。

そこで何とかその結果を出すための期間を
短く出来ないか?

もっと早くオナ禁の効果を出すことはできないか?
そう思いました。

そこで、
LowSowに無茶を要求しました。
オナ禁の効果を倍増させる方法はないのか?
彼に聞きました。

彼は眼を丸くしていました。
「和田、何を言ってるんだ?」
と彼は言いました。

私はオナ禁の効果を倍増できたら
もっと簡単に実践できるし、
より多くの女性関係に悩む男性を救えるのではないか、
と彼に言いました。

彼はそんな欲張るな、Majestic Academyで十分じゃないか!
という表情を浮かべていました。

私は自分の経験も交えて話し、真剣に彼を説得しました。

やがて彼は、実はある、と話し始めました。
それが、

~Special特典~
アメリカの一部の地域で話題の
オナ禁効果を3倍にする
「オナ禁サプリ2.0」
です。

日本ではまだ誰も知らない、オナ禁の効果を早めて、
普通の3倍以上の効果を実感させるサプリメントが発見されていたのです。

これをなんと今回私からの紹介で
『Majestic Academy』に参加してくれた方に
無料で特別にプレゼントいたします。

私も早速試してみました。
が、これはヤバイです。

正直、今までこれなしで
頑張ってオナ禁をしていたのが
悔しくなるほど、オナ禁の効果が段違いになります。

それだけでなく、普通に身体機能が活性化します。

・肌ツヤが10代のようになります。
・ペニスが毛細血管まみれのギンギンになります。
・行為の際、スグに勃って、しかも長続きするようになります。

LowSowは、あまり多くの人に広めないでくれ、
と言っていました。

今回の特典化を許したのも、
元々私が私のプライベートな過去の話が書かれた
この手紙の公開を長く続ける気がない、
ということを知っていたからです。

いずれにしても、
30人でストップしてくれと言われてあります。

あと、効果が出すぎてヤバイからあまり飲みすぎるな、
と警告を受けています。(バリバリ合法サプリです)

個人的にはオナ禁をやるなら
絶対入手しておかないと後悔する、と思います。
他の塾生をダッシュで追い抜く…
ズルい近道
それだけ効果が出るのが早いですし、
実感できます。すると長続きしやすいのです。

多分他の塾生たちは数日で効果が現れる貴方をみて
「なぜだ!」
と感じると思います。

私も実は、ちょっぴりズルいと思います。
つらい経験をして頑張って達成した私の289日ですが、

3倍サプリメントを使うことで
貴方はたった97日でそのレベルまで行ってしまうのです。

私の10ヶ月は何だったんだ!?
という気持ちになってしまう気持ちがあることは否定できません。

そんなヤバイ非合法スレスレサプリの入手方法をお話します。

特典の入手方法

STEP1:下記のリンクより『Majestic Academy』募集ページにアクセスします。



STEP2:『Majestic Academy』参加後、決済ページより特典欄が表記されていれば

     特典の受け取りが可能です。


STEP3:決済完了後インフォトップより特典ファイルをダウンロードください。
この手紙が書かれた真の理由を告白します。
なぜここまで私が貴方をモテる男にしようとするのか?
この手紙が書かれた真の理由を告白いたします。
正直に告白しますと、この手紙は
貴方のために書かれたものではありません。

私の極めて個人的な理由で書かれたものなのです。

「和田さん、
 やっぱり偽善者ぶって怪しい企みがあったのですか?」

そう思われても仕方ありません。
でも正直にお話します。

私がこの手紙を書いた理由は、
私の周りに素晴らしい男達を集めたいからです。

ヘンな意味ではありません。

「ミラーニューロン」
という言葉をご存知でしょうか?

私たちは周りの人間、環境に影響を受けます。
周りの人間が、貴方を作る、という考えです。
現代の女々しい男子たちがキライなのです
草食系男子、という言葉は好きではありませんが、
現代の女々しい男性陣は
どうしても好きにはなれません。

私の勝手な好みなのですが、
ヘンに要領がよく利口で無難に生きている
男の子たちをみているとイラつきます。

多少不格好でも尖って、自分の信念に沿って
生きている男の方がカッコいい、と私は思うのです。

そんな彼らの影響を受け、
彼らのミラーニューロンを受け、
私も私の理想の男性になりたい思いがあるのです。

Majestic Academyで様々な塾生の方々と出会ってきました。

みんな何処か不器用だけど、男らしい信念をもった最高のヤツらです。
でも、まだまだ少人数です。

そこで、貴方にはMajestic Academyに入り
一緒に私たちの仲間入りをして欲しいのです。

そこで一緒に男を磨いていきたいのです。
今、決断して下さい。
最初にお話したように、
この手紙は極めて個人的な過去を
お話しているため、公開をすぐ中止する可能性があります。

特典の3倍サプリメントも数量が限られています。

従って今、決断してください。

私たちの仲間入りをして、女性に困らない人生を生きるか、
今のまま永遠に女性に振り回されて生きるか、

決断の時です。

想像してみて下さい。

・毎日貴方が会う女性の反応が徐々に可愛らしくなる…
・貴方が憧れているあの子が急にべったり甘えてくる…
・普段は口やかましい妻がおしとやかになり従順になる…
・なかなか勃たず、それでいてすぐ萎えてしまうムスコがギンギンになる…
・ツンツンしてた彼女が甘い声を出して上目遣いでキスをねだってくる…

それらがすべて、手に入るのです。

逆に今回のオファーを逃すと
貴方は間違いなく後悔することになります。

・恋愛ノウハウを試しても上手く行かず、金だけが減っていく…
・早漏に悩み、セックスに自信をなくし、それが原因で彼女にフラれる…
・キャバクラや風俗通いで一般女性とは縁なしに…
・オナ禁をやってみるも、効果が出る前に辛くて挫折する…
・40過ぎまで童貞、独身で他の友人たちが幸せになる中ひとり寂しい人生…

そんな人生を歩む事になってしまう可能性があります。
未来を変えるためには今日を変えるしかない
誰かが言っていた、私の好きな言葉です。

「未来を変えるには、今日を変えるしかない。」

明日やればいいや、
私もそう考えてしまう人間でした。

でもある日気づいたのです。

明日やろう、明日やろう、
と考えていると、一生やらない、という単純な真実に。

今日やるしかないのです、今、決断するしかないのです。
「未来を変えるには、今日を変えるしかない。」

逆に言えば、今日を変えれば、未来を変えられるのです。

今日決断すれば明日が変わり、明日が変われば、一週間が変わり、
一週間が変われば、今月が変わり、今月が変われば、今年が変わり、
この1年が変われば、10年も変わる、そして貴方の運命も変わるのです。
今のままの貴方で満足ですか?
もし女性関係を良くしたいのなら、
女性関係の貴方の運命を変えたいのなら、
今日を、変えるしかないのです。

そして、今日を変えれば、
貴方の女性関係の運命が変わるのです。

今回の特典3倍サプリを使ってオナ禁を今日始めれば、
明日は3日目の効果になります。明後日は6日目です。
3日目は9日目、4日で12日目の効果になります。

3日で、貴方は私が一週間で得た効果を体感することが出来るのです。

でも、今日決めなければ、ゼロのままです。
何も変わりません。

貴方が童貞なら、童貞のままですし、
好きな子に限ってオトせないのであれば
永遠にオトせないでしょう。

オナ禁をスタートさせれば、
あとはグングン結果が出てきます。

今日「Majestic Academy」に入って特典サプリを貰い、
カリキュラムを順々に消化し、
魅力的な男への階段を進む貴方と、

何もせず、今のままで女性関係に悩む続ける貴方の差は
今日を境にグングン開いていきます。

今日、今この瞬間が貴方の人生の
ターニングポイントなのです。

何十人もの魅力的な女性と貪るほど体を合わせ、
そこから選びぬいた本当に自分に合った女性と幸せな家庭をつくる人生…

風俗やAVで自分のチンポを酷使し、現実の女性には避けられ、
同世代が次々と結婚する中ひとりさびしく年老いていく人生…

貴方は、どちらを選びますか?
説明はもう、不要だと思います。
貴方は好きな女性がいますか?
貴方には今、好きな女性はいますか?

大切にしたい女性はいますか?

一生一緒にいたい、
守ってあげたいと思える女性はいますか?

彼女を生まれたままの姿で抱きたい、
愛してあげたいと思ったことはありますか?

彼女が本当は、
・貴方がフェロモン溢れる男になること、
・そしてそんな貴方の中で安心して体を埋めたい
と望んでいることを知っていますか?

ぜひ、『Majestic Academy』に入って、
彼女を幸せにしてあげて下さい。

そして、私の過去の恋バナを貴方は
全て知ってしまったのですから、

代わりに私に、貴方と彼女の話を聞かせてください。

貴方が私たちの仲間に加わり、
一緒に女の子の話で盛り上がれる日が来ることを
楽しみにしています。
和田光太



 


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